家の娘は、保育園の卒園直前から中学2年までの長い間
ずっといじめにあっていた
きっかけは、幼稚な嫉妬
娘は幼稚園の卒園をもう数ヶ月に控えていた時
事情があって引越しをして保育園に入った。
もともと天然キャラの娘
保育園で娘の意思とは関係なく一気に人気者になった
しっかりした子が多い保育園では、
のんびりした超天然系お嬢さんキャラの娘が
ただ珍しかっただけなんだと思うんだけど
頭がよくて美人のしっかり者の人気NO.1の女の子に
幼稚な嫉妬を受けてしまった
そのことが原因でいじめが始まった
保育園を卒園しても、小学校ではそのままのメンバーが学童保育に行く
うちの小学校は、校庭の一角に学童保育を抱えていたので、
学校が終わってからも、保育園からそのままのメンバーで
学童保育という密室で夕方5時まで過ごすことになる
学童以外の子とは、放課後遊びの約束ができないので、
学童の子は必然的に学童の子同士で遊ぶことになるのだが
その中で、リーダー的な子に目をつけられれば
結果は見えている
しかも娘は、小学校に入るたった数ヶ月前に引っ越して来たばかり
保育園で娘と仲良くしてくれていた子達は
違う小学校に行ってしまい、娘の味方は誰もいなかったのだ
当時たまたま地元の工場で事務をしていた私は
学童の時間にいじめにあっている娘の姿を見てしまった
衝撃だった。
いろんなものがなくなったり、壊されたりしつつあったので
うすうす勘付いてはいたんだけど・・・
幼稚園では、お友達が沢山いたので
まさか。。。とも思ったけど
天然キャラで、しかも言い返すことができない性格の娘に対して
いじめはだんだんエスカレートする
休日でも家まで遊ぼうと誘いに来て
かくれんぼの途中で娘を一人だけ残して他のところに遊びに行く
誰もいないことに気がついて娘が探しに行くと
勝手にどっかに行ったのはそっちだといわれ
無視され、最後には石を投げられたという
でも娘は、遊びに誘ってくれるんだから友達なんだと信じていたのか
いくら聞いてもなかなか本当のことは言わない
こっちも意地になる
結局最後は、まるで私が娘を拷問してるような勢いで泣かせてしまったが
娘は泣きながらいじめられている事実を話してくれた
話を聞いて、私は娘を抱きしめて
よく話してくれた、頑張ったね、偉かったね
さすが私の娘だね、大好きだよと言って抱きしめた
世界中のすべての人が、貴方のことをうそつきだと言っても
私は貴方の言葉を信じるから、ちゃんと話してと言った
世界中のすべての人が貴方と友達になりたくないと言っても
私はずっと、私の命がなくなってもずっと
貴方の友達でそばにいるからと約束した
それから、いろんなことを娘と話した
最初に娘に、
解決はして上げられないかもしれないけど、
ママもどうすればいいか一生懸命考えるから
一緒に悩んで、一緒に解決していこうと言った
短絡的に、学校や相手の子の親に文句を言っても
絶対解決しないだろうと思った
親や先生に「してはいけません」といわれたくらいで収まるものなら
最初からこんないじめは発生していないだろうと思った。
それどころか、告げ口をしたといじめが酷くなるか
いじめが水面下にもぐってしまうことの方が怖かった
私から見て、娘のいじめられる原因になりそうな部分は
指摘して直すように努力させた
それとは別に、娘には
世の中にはいろんなものが好きな人がいるから
すべての人が好きになってくれることはないって話を繰り返しした
当たり前だと思うかもしれないけど、
でも、人間関係はそこに固執してしまうと抜けられなくなる
でも、嫌いだと思っている人に嫌われていても
あまり辛いとは思わない
そこを理解して欲しいと思ったからだ
そのためにいろいろと例え話をした
どうしてもだめなら、転校してもいいし
不登校になっても構わないと言った
人格が変わってしまったり、自ら命を絶つほど悩むなら
他に道を求めた方がいい
学校という狭い世界でずっと生きていくわけではないんだと
娘に何度も言い聞かせた
例えば、アイドルの子達
TVで派手に活躍している子達は余り学校へは行かれないだろう
だとしたら学校に友達は少ないかもしれない
前に、子役でブレイクした子が学校ではいじめられていたという話を
耳にした事があったので、その話もした
でもアイドルの子達は、学校以外ではもてはやされ活躍している
だから貴方も、学校じゃないところで
本当の素のままのあなたのことをわかってくれる場所を探そう!って
それから、いろいろと探して
学校とはまったく関係ないところで、親子で一緒に取り組むことができる
レーシングカートというスポーツに出会った
毎週、何個も県をまたいだ先にあるサーキットに練習に行く
学校の関係者なんて誰もいない
カートは基本的には家族単位で動く。
親の手を借りなければ、サーキットに行くことも
カートをメンテナンスすることも、持ち上げることも
子供だけではできないからだ
そうして、カートを丸6年続けた
高校受験を控えてやめるまで、子供たちは
キッズ、ジュニア、一般と進み
やめる直前は、大人の人とレースで対等に渡り合って
表彰台に昇るまでになった
モータースポーツは、見るとやるとでは大違いの大変過酷なスポーツだ。
ただカートを走らせているだけでも、はじめて大人の人がカートに乗ったら
ちょっと早いかな?と思う程度のスピードでサーキットを5分走ったら
膝が笑って一人ではカートから降りられないくらい体力を消耗する
レース経験豊富なカーターは、1レースで3キロも体重が落ちたり
重心を移動しながらカートを操るので、シートに当たる腰骨部分などが
紫色に腫れ上がってしまうこともよくあるほどだ
そんな過酷なスポーツだが、それだけに
性別も年齢も世代も超えて同じ目標を持った仲間が沢山できた
体の小さな一見するとポーッとした娘が
一度ステアリングを握ると、人が変わったように生き生きと走り始める
雨の中でも、息が凍りそうな寒い日も、
日陰でも倒れそうに暑い日も地道にまじめに練習をする娘の姿と
冷静に状況を判断してレースを運ぶ姿を見て、
応援してくれる人も沢山できた
そんな人たちの存在が、娘に自信と勇気をくれた
これは小学校6年生の修学旅行の時のこと
まだ娘のいじめに飽きない幼稚な同級生の態度に
同じグループの子が切れた。
娘は、もう取り合っていないにもかかわらず、相手の子がしつこく
しかもあからさまにいやな顔をするので、見学の相談がまとまらなかったからだ
謝る娘に対して、周りの子がフォローをし、
いじめをしてくる子のことを、先生に相談してくれたらしい
結局グループ内で話あって。あからさまにいやな顔をするなら
違う班になってと迫られ、いじめをした子は一応おとなしくなったらしい
すべてが終わってから、先生に呼び出されてその話を聞かされた
冷静に話を聞く私を訝しげな目で見る先生
「驚かれないんですか?」
「どうしても我慢できないと思ったら、困ったと思ったら、娘は私に相談してきますから。
まだ娘のレベルで解決できると娘は思っているんだと思うので。娘を信じていますから」
と先生に言うと、先生は急に大きな声で笑って
「参りました」とおっしゃった。
帰宅後娘に聞くと
「○○さんが私の事を嫌いなのはもう前からだから諦めてる。
ただ、あからさまにいやな顔をしたり邪魔したりすると、周りの子がいやな気持ちになるから
それは困ったなと思ったんだけど、班の子が考えて解決してくれたから。
○○さんに口を利いてもらえなくても、すべての人が私を好きになってくれるわけじゃないからね」
そういって娘は笑った
中学になってもいじめは続く
もう、はじめにいじめてきた子は、違う中学に行ってしまったにもかかわらず
娘に対しての誹謗中傷の噂のみが一人歩きをして
勝手にいじめの種をまいていたのだ
その頃には、娘にも親友と呼べる友達が何人かいた
娘はその子たちと一緒にすごすことでいじめを気にしないようにしていたらしい
そんな中で事件が起こった。中学2年のときだった。
それまで一度もクラスが一緒になったとこのなかった男の子が
娘をいじめてきたのだ。
「うざくて気もいやつがいる」というただ一言の噂がそうさせたらしい
何を言っても相手にしない娘の態度は
男の子達を意地にさせたらしい
とうとう「お前は死んでくれ」という手紙を娘によこしたらしい
さすがにその手紙に娘は泣き崩れたらしい
自分が何を努力してもいじめはなくならないのか。。と
しかしそのとき、娘の親友がその手紙を先生に持ち込んで猛烈に抗議した
余りにも幼稚で余りにも考えのない男の子たちの行動に切れたのだ
先生は、すぐさま相手の子達の親にそのことを告げたらしい
翌日、ちょうど私は娘の個人面談の予定が入っていてそこですべての事実を知った
なんて能天気な母親なんだと自分でも呆れて
娘に「なんで?ママには相談できなかった?」と聞いたら
「家では考えたくなかったし。ママには心配かけたくなかったし。家の楽しいムードを壊したくなかったから」と娘
「そっか、よくやった」と娘を褒めると、ぽかんとした顔の先生
「それだけですか?」「ええ。さすが私の娘、よく頑張った!天晴れです」とけろっとして言うと
「こんな親ですから」と娘も苦笑していた
面談を終えると、男の子と母親らしき人影がこちらに来た
娘に手紙を送った張本人だと言う
お母さんは先ほど面談ですべての事実を聞かされて混乱しているようだった
土下座をしそうな勢いで泣きながら謝ってきた。
別にお母さんに謝ってもらっても仕方がない。
その姿を見れば、子供にいじめなんか絶対だめだと
一生懸命言い聞かしてきただろうことが容易に想像できた。
家にも息子がいる。いつ同じ過ちを犯すかもしれない。
それよりも大事なのは、男の子が二度と同じ過ちを犯さないこと。
男の子も恐縮して、身長が5CMくらい縮まったんじゃないの?という感じで
娘に謝っていた
私は男の子に向かい合った
「もうそんなに謝らなくていいよ。謝って欲しいんじゃなくて
これからもうやらないって約束してくれればいいんだから。
ついさっきまでバカにしてた相手に向かって、いくら酷いことをしたと自覚しても
頭を下げるのはかっこ悪くていやだったでしょ?しかもお母さんの前で。
それでも謝ってくれてありがとうね」私が言うと、その子は驚いた顔をして私を見上げてきた。
「娘はトロイところのある子だから、これからも勘に障ることあるかもしれない
でもそれをキモイって言って無視して終わりにするんじゃなくて、どこがどういやなのか
きちんと伝えて欲しいの。そしてそれをどうしたら解決できるのかも考えて欲しいの」
男の子は少し考えていた
「キモイで済まさないで、逃げないで。きっとねこれから先の人生でも同じような人に出会うかもしれない
そのときに、毎回キモイじゃ大人げないでしょ?」
男の子はようやく理解をしたのか、ハイと答えた。
「相手も生きている人間だからね。感情もあるし、失敗もするし、いいところもあるんだよ。でもキモイじゃ何も伝わらないし、考えないし、わからないでしょ?」
男の子ははじめて「はっ」とした顔になって。それから黙って深々と頭を下げて「申し訳けありませんでした」と言った
いじめられた子に「謝ってくれてありがとう」と言った私の話は
学校で噂になったらしい・・・(すまん娘)
でも、こんな母が用心棒のようについているのがわかったせいか、娘はいじめに合う事がなくなった
いじめられる側にできることもあると思う。
相手を変えるのが難しければ、こっちを変えればいいと私は思う。
相手に合わせるのではなく、自分が楽しく生きていかれるように自分をプロデュースして変えていくのだ。
地球は丸い。どっちにどう一歩を踏み出しても、それが自分の前に出された一歩なら
それは前を向いて踏み出した大きな一歩であることは、間違いないと思うから
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