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今日は我が家の長女であるオルシスの、独特かつ奇妙な性質についてこの場を借りて述べたいと思います。
まず初めに、これからお話するオルシスの性質について気分を害することや、どうにも理解が出来ないことがあるかと思いますが、実は私らからしてみれば、それこそがオルシスの生まれ持った性質でありまして、このどうにも理解できない性質があるからこそのオルシスだということを是非ご理解頂けたらと思う所存であります。
どうぞ受け入れの態勢を各自準備して聞いて頂ければ光栄でございます。
1982年12月未明
非常にほっそりとした、これまた純粋なる日本人の元に生まれた日本猿似のかわいらしい女の子がある家に生まれました。
そう、彼女こそが後のオルシス。
彼女は、とても食が細く、好き嫌いも激しい子どもであったので母親であるハハちゃんは非常に苦労をしたそうです。そうのせいか、体も小さく手足もがりがり。
こんなんでは後々のことが心配であります。
ご飯をたっくさん食べて、もう少しお肉をつけてもらわなければ親としてもやはり心配が残ります。
なにしろこの当時は誰一人予期していませんでしたからね…彼女が一家のダイエット代表となるまで立派に育つなんてことは…。
今考えてみれば、何年もかけて徐々に食べ物を蓄えていくのが得意なくタイプだったということが一目瞭然なのですが、この当時はそういった人間があまり周りにいなかったものですから、それから27年後に気付くこととなります。気分を害された方々、悪しからず。
さて、そろそろお話しても良い時間になったでしょうか。
彼女とアレとの関係を…
アレとはまさにそれです。
27年後、寝る時もお風呂に入る時も肌身離さず身に着けるようになったものです。
この出会いによって彼女の人生も大きく変わるものとなったのでしょう。
オルシスの必須アイテムとして世に広まったもの、そうです
オルシス専用めがねです
眼鏡と一概に申しましても、オルシスとこの眼鏡様の繋がりは計り知れないものがあることを最近オルシスと過ごして察することが出来ました。
生まれ持った独特な性質のオルシス、
よく見たらこの眼鏡様もそれ相応の形をしていますもの。
オルシスの妹として、お礼を言う時が来たようです。
ありがとう。
いつもオルシスの笑顔をより素敵に輝かせてくれて、本当にありがとう。
悲しい時も嬉しい時も、辛い時もくじけそうになる時もいつも一緒にいるのはあなた。
少々嫉妬してしまう部分もありますが、それよりなによりあなた様に対する感謝の気持ちのほうが大きいことを確信しております。
今日のうれしかったこと
オルシスが今川焼を買ってきてくれたこと
今日の悲しかったこと
その今川焼をオルシス自ら進んで食べていたこと
ワンサポンナターイム
さて今日のオルシスの具合はどうかな?トゥルリラトゥルリラ
一昨日から二日続けてカロリーを総なめしてきたオルシスは
今日一日、心からの反省を皆に分かるように表情だけで伝えてきました。
やれやれ
こんなに哀れな顔をして今日一日どうやってのりきるのかと思っていたのもつかの間
今では恒例となった朝のウォーキングの後、なんの迷いもなく朝食バイキングに出かけて行きました。
ワンサポンナターイム
これはおとぎ話でも都市伝説でもなく、紛れもない事実です
朝食バイキングという名の一仕事を終え、向かうはオルシス愛用ふかふかベッド
かれこれ何時間お眠りになったことでしょうか
はぁ
今日もまたオルシスに騙されたか…とため息をつきたくなりましたが、
彼女の本当の頑張りはここからでした
まずお昼ご飯は、てんぷらとおそうめんでした
しかしオルはお昼寝中で、おそらく夢の中でも朝食バイキングの続きをレクリエーションしていたので、せっかくの家族そろってのランチはやむを得なくスルーさせてもらうこととなりました
当然のことながら、起きてからひとりぽっちりのランチです
これにショックを受けたのか、お夕飯の時間になると
まるで暗黙の了解でもあるかのように
“お夕飯”の“お”の字も口にすることはありませんでした。
その後の晩ティータイムでは、
テーブルの上においしそうなチョコレートと大好物のモンブランがあるにも関わらず、
紅茶(ストレート)をちみちみちみちみ飲むばかりで、目の前にあるカロリーには見向きもせず、
それはもう落ち武者のような形相で沈黙を守るばかり
ここまで来ると、いくら周りに迷惑はかけていないとはいえ、
せっかくの晩ティータイムの空気が悪くなる一方
ここで
今日のかなしかったこと
・晩ティータイムの空気を悪くしたこと
・いくらオルシスだからって今日は眠りこけすぎていたこと
今日のうれしかったことはひとつもありませんでした


