今日は、黒ウサギから、誘いを受け、龍門渕本邸に、来ている。
居間で、多いお茶を、飲んでいる。
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差出人不明の、奇妙なデータが、入ったディスク?
うむ。
儂は、すでに、見た。
お主にも、見せねばならん内容だと、判断した。
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㈱龍門渕製菓。
地下16階の、研究所。
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アーケードゲームみたいいにも見える、大柄のベッド。
ここに入って、眠れ。
データは、すでに、ロードしてある。
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今回の件、透華や深雪にも、話しておらぬ。
儂と、差出人だけが知っている、情報だ。
では、良い夢を。
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アーケードゲーム機みたいなのの上半分が、閉じてきた。
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俺が、何故か秋葉原で、キャアと、会っている。
これは、すぐにでも、起こりそうな、内容だった。
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俺は、須賀京太郎。
フリーの、将棋指しを、やっている。
いわゆる、流しの将棋指しって、奴だ。
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俺は、最近、透華じゃなくて、ケニーと組むことが、増えている。
ケニーは、いい奴だ!
それに、奴の魔法が、本当に凄い!
公爵家先祖伝来の、一子相伝の魔法!
トリスタン!
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敵を2人で、逃げられない場所まで、追い詰める。
そこで、ケニーが使うのが、トリスタンだ。
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敵の心臓の位置に、片手を、かざす。
そのまま、魔法の圧力を、徐々に増していく。
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敵は、あっさりと、気絶する。
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俺は、というと、ケニーみたいな器用な真似は、とてもできない。
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そこで、独力で、少々、力技気味に、生み出したのが、イソルデだ!
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トリスタンとイゾルデ。
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俺たち2人は、敵を殺さずに必ず捕える、最強チームになった!
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2人の名声は、諏訪と松本で、ともに高まり、不動のものになった。
最高だ!
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その翌日からだった。
女達の様子が、少し、おかしい!
いや、大いに、おかしい!
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明らかに、俺たち2人を、蔑んでいる!
何故だ?
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俺は、別にいい!
女になんか、興味ないし!
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だが、ケニーまで、巻き添えを食らっている!
ヘラクレス姫ラブラブで、女の子の本当の美しさを知らない、カス。
ヘラクレイウス姫に因んで、最近は、すっかり、クレクレ君と、呼ばれている。
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俺が見たデータは、以上だった。
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俺は、上体を起こした。
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どうじゃ?
絶対、変だ!
最初の2つのビジョンは、気にすることも、ないだろう。
だが、3つ目は、明らかに異常だ。
大体、俺がケニーより不器用って、それは、ありえない。
それに、あの不格好な魔法、何?
イソルデ?
ケニーの、トリスタンなら、とっくに使えるし、俺には秘密の強力魔法も、ある!
俺が、ケニーより、不器用ってのも、明らかに、違和感がある。
ケニーも、一応、何でも、こなすが、俺は、エキスパートなんだぜ!
それ以上に、問題なのが、これだ!
男とチーム?
男とチームを組むってのを、想像しただけで、ぞっとするよ!
俺に、女性への性的欲望が、まったくないような、あの感情も、おかしい。
まるで、俺が、俺でなくなったみたいな、変な感じ。
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お主も、そう思うか?
うん。
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仮に、俺が何かに乗っ取られるとして、その目印は、ケニーと組み始めることだな!
うむ。
正直、怖いけど、徹底的に、やっちゃっていいよ!
了解した。
この件は、身内の女たち、すべてに通達しよう。
極秘事項としてな。
ケニーには、気の毒じゃが、伝えん。
うん。
それで、いいと、思うよ。
ケニーには、遅くなリ過ぎないうちに、事情を、知らせてあげて!
うむ。
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なんでしょうね、これは?
アスカ!真の敵を、探せ
そのうち、放送予定!お楽しみにー!!