林檎は蜂蜜に、蜂蜜は林檎に恋をした。
恥じらいと生真面目さと甘い予感を同時に感じながら。
硬くて黒い種が溶けていく。
世界の体温が少し上がった。
グレイトなグレイプフルウツを齧る。
オレンヂ色の不安定な空を見て、神は確かにいるのだ、と誰かが言ったのを思い出す。
闊歩する街中で、日々千の人とすれ違う。
今通り過ぎた別人のライフは、いつどのようように果てるのだろう?
小脳のはじっこで考えが浮かんでは、消える。
西洋のバンドが奏でる音に併せて、東洋人が叫ぶ。
you are the one!
you are the one!
you are the one!
メディアが普及するにつれて、言葉の腐敗速度は速まるばかり。
埋もれていた過去の言葉が見つけやすくなったり、新しい言葉が生まれやすくなった気はするけど。
一日の記憶しか保てない少年は、それでも生き続ける。
自分と同じような少女と一緒になることを密かに望んでいるのだろう。
仮に世界を割ったらそんな破片ばっかりで、真っ白いパズルのように修復は難しいだろう。



“苟(いやしく)も政治は趣味道楽であると言ふ思想が一片たりとも
政治家や国家の頭脳に存在する以上は、それが戯談(じょうだん)
でない限り、一国の政治の腐敗するのは寧ろ当然である”

                                  浜口 雄幸


複雑という名のコンプレックス。
現代の総理大臣たちも、将来は評価されるのだろうか?


赤と白濁が交わって人は生まれた。
もう一度色の意味を考えてみる必要があるかもしれない。
次の惑星が見つかる前に。