昨日で、今年の業務も終了しました。

 2月半ばに大東市に転居し、自宅兼事務所として4月に開業してから、はや9ヶ月が経過したことになります。

 思い起こせば、この一年は、いろいろと試行錯誤した一年でした。ただまだ結果がでたとはいえず、事業が軌道に乗っているとはいえません。

 振り返ってみると、実務を修行した事務所の影響もあり、税理士業は先生業という意識がどこかにあったかもしれません。それほど自分を売り込まなくても、税理士を捜している人は一定数おり、まわりの方から紹介をうけることが出来るのではないかと思っていました。

 よって、詳細な事業計画をたてたり、ターゲットを絞ることも出来ていなかったというのが正直なところです。相続も含めて税務の知識を有していれば、紹介をうけた見込み客の方にも対応でき、顧客は自然と増えるのではと漠然と思っていた気がします。税務の知識さえ磨いておれば、自然と顧客がついてくるという考え方です。実際、少し前までに独立した税理士は、そういう考え方でも何とかやっていけたようです。

 しかし、半月余りが経過し、今は考え方が変わりました。税理士業界は、今競争が激しく、ターゲットをしぼって
自分から積極的に売り込んでいかねば、顧客獲得は容易でないと考えるようになりました。

 起業後半年余り経過した11月末にようやくホームページ も完成させました。今から思えば、詳細な事業計画までは作成しなくとも、起業後すぐホームページをつくっておけばよかったと思います。

 なぜなら、ホームページの原稿を自分でつくるためには、ライバルとなる他事務所のホームページを閲覧し、他事務所が今どのぐらいの価格で、どのような売りをすることで集客されているのかを自然と分析する必要に迫られるからです。そして、そのような状況の中で、自分の事業を軌道にのせるためには、どのような売りで差別化していくのか、また料金体系はどのように設定するのか、どのような方を顧客にもちたいのかを、ホームページの原稿を考えなら真剣に考えることとなります。

 よって、これから税理士業を開業される方はもちろん、それ以外のサービス業等で開業される方も、開業される前にホームページの原稿を自分で考えながら作成されることをおすすめします。
 本格的な事業計画書を作成しなくとも、ホームページの原稿を作成することが、自分がどのように集客していくのか、真剣に考えるいい機会になります。(もちろん原稿作成する過程で、いろいろな専門家のアドバイスをうけることも否定しません。また、原稿を考えた後のホームページの制作は、いいホームページ制作業者を見つけて外注することも合理的だと思います。)

 私に関して言えば、ホームページを作成しながら、自分の事務所の理念を見つめ直しましたし、また新設法人や従業員10人以下の事業者を中心に顧問契約を増やしていきたいという考え方も定まりました。

 来年は自分にとって勝負の年だと思います。名刺交換の営業だけでなく、一定の広告費も投入しながら、集客をはかっていき、来年こそは事業を完全に軌道にのせたいと考えています。

 ブログもなかなか更新出来ませんしたが、お読みいただいた方へは感謝の気持ちでいっぱいです。来年はもう少し、文章は短くても頻繁に更新出来るよう心かげていきたいと思います。
 来年もどうぞよろしくお願いします。

 昨年(平成21年9月)から勉強を開始した中小企業診断士の試験勉強。8月に一次試験を受験し、なんとか合格。そして、10月に二次試験を受験いたしましたが、その二次筆記試験の結果発表が、先週金曜日の10日にありました。

 結果は、なんと、なんと、予想に反して、合格していました。合格者の受験番号がネットで公開 されるのですが、受験地区「大阪地区」の合格者番号に100581-00563という自分の番号を見つけたときは、一人で喜びの叫びをあげていました。約一年間の努力が報われた気がします。何かの間違いではとも思いましたが、本日、通知も来たので、本当に合格したようです。

 自分でも本当に驚いています。なぜなら、試験当日の手応えが全くなかったからです。問題が難しく、(答案用紙は無理矢理埋めましたが、)全く出来なかった問題もありましたし、みんなが確実に得点している問題を不注意で落としてしまったところもあったからです。
 私は、
専門学校TACに通っていたのですが、本試験直前の答案練習でも、全体の平均点さえ超えることが出来なかったことも多く、TACの模擬試験でも2,626人中、1,716位の成績でした。本試験では、TAC以外の他の学校の優秀な方も受験される中、上位(結果からみれば合格者927人以内)に入れるとはとても思っていませんでした。
 よって試験後は、今年の合格は半ばあきらめ、来年のリベンジの計画を考えていました。合格に必要な実力が十分あったかどうかは別として、結果がでて本当よかったです。

 顧客に対して、税務・会計だけでなく、財務や経営のサポートも出来る税理士を目指していますので、診断士の資格をとれば、自分の理想としている税理士に少し近づける気がします。(もちろん診断士の資格がすべてではないですが)

 とここまで少し浮かれたことを書いてきましたが、実は診断士試験合格のためには、まだ来週日曜日の19日に行われる二次の口述試験、いわゆる面接試験を乗り越えないといけません。ほとんどここで落とされることはないとのことですが、筆記試験で不合格と思い込んでいたこともあり、しばらくほとんど診断士の受験勉強をしていませんでした。はっきりいって、ピンチです。口述試験は、一人10分間にて行われるとのこと。試験官3人から、計5つの質問が出題され、それを1つの質問につき約2分で回答しないといけません。

 昨年の問題みたのですが、結構難しいです。例えば、質問例として教材にあがっているのが、
「地産地消のビジネスモデルのメリットとデメリットは?」
「営業レバレッジとは何か説明してください」
「SPAのメリットを説明してください」
などなど。勉強しばらく休んでいたこともあり、こんな問題がでれば、今の時点では、論理的に回答することは厳しい状況です。

 残り一週間。予定していた年賀状書き等後回しにして、時間のある限り、悔いのないよう勉強したいと思います。
 あともう一歩、最後まであきらめることなくがんばりたいと思います。

 先週土曜日は、関西経営者倶楽部 主催のカリスマ教師といわれている原田隆史氏の手帳セミナーに参加してきました。
 原田氏は、普通の公立中学校陸上部を日本一13回の常勝チームに変身させたカリスマ教師と言われている方です。
 著書もたくさん出されており、例えば以下の本があります。

大人が変わる生活指導/原田 隆史
¥1,260
Amazon.co.jp

 昨日の朝、めざましテレビをみていると、手書き手帳の売上げが不況の中でも増加中とのこと。実際、今、書店などでは本当にいろいろな種類の手帳が販売されています。文字で記録することが、過去を振り返るうえで効果的という認識が広まってきているのでしょうか。
 私もいろいろな手帳を試しましたが、高価な手帳を購入しても使いこなせなず終わることも多かったのが現実でした。そんなこともあり、最近は、予定についてはグーグルカレンダーをベースにしており、アイフォンではグーグルカレンダーと同期できる CalenGoo というアプリを使い、手書きの手帳とは遠ざかっておりました。

 ただ、セミナーを受講して、この手帳のすばらしさを知り、来年はこの手帳を日々使ってみようと決めました。プロゴルファーの石川遼選手や西武ライオンズの菊池雄星投手も使っているとのこと。手帳を使うことで、少しはこららの有名人に近づければいいのですが・・・。

 セミナーでは、成功者は成功の習慣をもっていることを教えていただきました。日々の生活において、プラスの習慣を身につけていく必要があるとのこと。成功していない人はマイナスの習慣が身についてしまっているのではないかと。

 プラスの習慣を身につけるには、未来の目標を期限を決めて定め、その目標達成のために必要な行動を日々行っていくことが必要であるとのこと。そしてそれをサポートするのが、「日誌」です。この「日誌」が原田氏の手帳の一番の特徴であると
個人的には思います。前日までに一日の計画を「日誌」に書きこんだうえで、一日を過ごし始める。そして、一日が終わると、実際の一日の行動結果を「日誌」に落とし込み、予定と実際の分析をしたうえで、一日を振り返ります。

 従来、私は、時間単位まで一日の細かい計画をたてても仕方がないと思っていました。なぜなら、細かな計画をたてても、狂うことが多いので、細かい計画を立てる時間が無駄ではないのかと考えていたからです。ToDo リストさえつくれば十分であると思っていました。

 しかし、セミナーを受講し、さらに受講後、手帳を用い、一日の細かな計画をたてたうえで、ここ2日ほどすごしてみたら、セミナーで学んだとおり、計画をたてることは大切であると実感しています。一日の具体的な計画を細かく立てることで、その日にやるべきことを忘れず確実に実行し、かつ効率的にこなせることとなります。加えて、実際に計画を立てて一日を過ごすと、計画は自分との約束であるように感じ、出来るだけ計画を守るようにしようと自分の行動を律することが出来る利点も感じます。

 もちろん計画どおりにいかないこともあるし、突然の用事が入ることもあるので、その場合は臨機応変に一日の計画を修正していくのは当然だと思います。ただ、一日の終わりにその日を振り返ることにより、計画の甘さや準備不足、その日の無駄な時間、失敗、うまくいった点等を認識し、翌日からの計画に組み込んでいくことが出来ます。
 計画は、計画通りにならないから立てなくていいのではない。計画は一日の行動の指針となり、また計画があるから、計画と実際との比較ができ、それにより日々の行動の問題点・よかった点の気づきが得られるのではないかと思います。そして、その気づきが得られることにより、日常のよい習慣が形成されていくのではないかと思えるようになりました。

 値段のはる買い物だったので、これからしっかりとこの手帳を活用していくとともに、原田隆史氏の著作も読んでみたいと思っています。

 なお、原田氏の「夢を絶対に実現させる手帳」は書店で売っているものではなく、日経BP社のページ から購入することになります。少し一般の手帳より価格は高いですが、私の購入したビキナーズセットでも「日誌」はついてきますよ。

 前回に引き続き、DocuWorksというソフトのことについて述べていきます。ちなみにウィキペディア ではDocuWorksのことを「電子文書と電子化した紙文書を一元管理するオフィス向けドキュメント・ハンドリング・ソフトウェア」と記載しています。

 DocuWorks の利点は、

① 取り込んだ文書ファイルが軽いこと。同じようなソフトとして、PDFがあるが、起動にさほど時間がかからないDocuWorks と違い、PDFは起動するのに一定の時間がかかる。

② ①とも関係があり、また取り込む解像度にもよるが、保存したDocuWorks ファイルは、それほど容量をとらない。

③ セミナー教材などの複数ページの資料を取り込んだ場合、バインド機能で、それを一つのかたまりの資料にすることが出来るし、またそれを外して、それぞれのページごとに保管することも出来る。その操作方法も、ファイルをドラッグするだけで、一つの資料としてまとめることが出来るなど、簡便である。

などがあげられます。

 さらに、

④ 文書をDocuWorks にてスキャンすると、読み込み終了後に、各文書を自動的にOCRとして認識してくれる。(つまり、画像等ではなく、文字として認識してくれるということである。)このことにより、DocuWorks に保存した文書の検索がしやすくなる。つまり、DocuWorksの検索欄にキーワードを入れるとOCR認識された(正しく認識されていることが前提)その検索ワードが反転表示されることにより、目的の書類をすぐ見つけることが出来ることとなる。

ことも利点と言えましょう。

 自分で使ってみて、
DocuWorks の使いやすさを実感しています。。ただ、私の保有しているブラザーの複合機MFC-8380DNという機種では、自動原稿送り装置に一度にセットできる用紙が20枚と制限されているので、20枚以上の資料は、2回以上に分けてスキャンする必要があるのが、少し残念ではありますが。

 なお、PDFファイルやワード作成ファイルなどの既にパソコンの中にあるファイルも、そのファイルの印刷メニューを出し、「使用するプリンタ」を通常印刷するプリンタではなく、「DocuWorks 」に指定することにより、短時間で新たなDocuWorks ファイルが作成され、保存されます。(印刷を押してもプリント印刷はされず、新規
DocuWorks ファイルの作成という処理になります。)

 後は、DocuWorks にて管理すると決めたなら、電子文書化した紙の書類を潔く捨てていかねばと心がけています。スキャンした用紙を紙でも残しておこうとすると、書類を電子化し、省スペース化するという狙いが達成出来ないこととなってしまいますので。(ページがとんでスキャンされていないか、スキャン終了後にページ数の確認を行ってから捨てるようにしています。)

 データのバックアップをしっかり行うことは必要となりますが、どんどんスキャンして、DocuWorks による電子化をすすめ、ペーパレス事務所に近づいていきたいと思っています。

 IT化の意識の高い税理士事務所では、ペーパーレス化事務所を目指し、書類の電子化に取り組んでおられるとのこと。紙文書をなくし、スキャナで取り込み、電子データとすると言うことだ。この書類の電子化により、紙書類では必要な保管スペースを削減し、固定費削減につなげることができるとともに、電子データ化することにより、文書検索を容易にし、情報検索の時間を短縮するというメリットがある。

 そんな電子化の流れの中で、会計事務所でもよく使われているのが、DocuWorks というソフトである。私も何人かの知り合いの税理士の方からDocuWorks というソフトがいいと聞き、今年の5月にDocuWorks を購入した。購入価格は1万3千円程度であり、手頃な価格であった。
 ただ購入したはいいが、
使い方が今ひとつ把握出来ずにいた。東京では、月に何度か製造・販売元の富士ゼロックス社にてDocuWorks の研修があるようだが、関西ではあまりDocuWorks研修が開催されていないこともあり、パソコンにインストールしたままで、つい最近までうまく活用出来ないでいた。

 まずわからなかったのは、DocuWorks が富士ゼロックス社製ということもあり、スキャナも富士通製の
スキャンスナップ(ScanSnap) が必要不可欠なのかということ。この疑問を富士ゼロックス社の方に確認すると、今現在私の事務所にあるブラザー製の複合機のスキャナでも問題なくDocuWorks に取り込めるとの回答を得ました。

 追加設備の購入なしで使えるとわかったのであるが、やはり使い方がわからない。そうこうしているうちに、私の事務所でも紙の書類がたまり始め、どうにかしなければと思ったときに見つけたのが、「DocuWorks 5.0を核としたドキュメント革命」という本である。現在のDocuWorksのバージョンは、7.0なのであるが、DocuWorks 関係の本で現在書店にあったのが、この本1冊だけ。少し古いので心配であったが、思い切って購入してみた。
 
DocuWorks5.0を核としたドキュメント革命 (SCC books)/岩間 之義
¥2,100
Amazon.co.jp

 早速事務所で書籍を読み進めると、画面上のボタンメニューの説明などもわかりやすく書かれており、バージョンを超えて役立つ書籍であった。この本を見ながら操作していくとすぐ使えるようになり、現在、まずは貯まっていた講演やセミナーの教材などをスキャンして、パソコンに取り込む作業をしている。

 
 使い方がわかると、使い勝手のすごくいいソフトであることを実感しています。使いはじめたら、楽しくなってきて、今どんどんスキャナを使い、取り込んでいます。

 こんなに便利なソフトなら、もう少し解説書などが出てもいい気がするのですが。使いはじめると、それほど操作が複雑でないゆえ、解説書のニーズがないのかもしれないですね。会計事務所以外の職場でも、十分使えるソフトであると思うし、前述したようにそれほど価格の高いソフトではないので、個人のプライベートの書類整理にも活用出来るものかもしれません。

 ごめんなさい。長くなってしまうので、またこのDocuWorksというソフトがどう使いやすいのかは、後日記載することとします。