初代INFOBAR・みさきさんの物語ストーリー

 

INFOBAR 三洋マルチメディア鳥取のA5306ST
2003年度グッドデザイン賞選定、2005年にはドイツ・iFデザイン賞の「iFプロダクトデザイン賞」を受賞。
2007年にはアメリカ・ニューヨーク近代美術館/2013年にインディアナポリス美術館に同機種が選定された。


中学2年の春、私は初めて買ってもらった憧れの携帯電話、初代infobarをなくしてしまいました。その日はお花見で、
私を含めた美人のA、メガネをかけたB、そしてのっぽのCの4人で楽しい時間を過ごしていました。
しかし、帰り道になって私の携帯電話がなくなってしまったのです。
私たちは一斉に探し回りましたが、見つからず、警察にも届けたのですが、結局見つかりませんでした。

両親には怒られ、次の購入までにも時間がかかりました。1年以上が経ったある日、のっぽのCが私に話しかけてきました。
彼女は、私の携帯電話の情報を持っていると言いました。私は驚きましたが、Cは美人のAが私の携帯電話を持っていたと告げました。

あんなに必死に探していたのに、なぜAは黙って奪ったのか、そして一緒に捜すことまでしたのか、私は理解できませんでした。
それでも私は、Aに会って携帯電話を返してもらうことは困難と考えて・、今のAに会うことは少し怖かったのです。
Aはあの出来事以来、良くないグループに出入りし、服装も変わり、評判も悪くなっていました。
私たちの記憶にある優しく友情に満ちたAとは、まるで別人のようでした。

私は、彼女と話しても、Aに私の携帯電話を奪っていないと言われたら、電話を取り戻すことはできないだろうと思いました。
そして、私は昔のAとの思い出を大切にし、携帯電話のことは忘れることにしました。
失った携帯電話が、美人のAの友情を止める出来事になるとは、本当に避けたかったのです。
また、私はこんな気がします。
ある時Aがごめんねと・言ってくれると??