自殺というテーマを考えると

必ずといって登場してくるひとがいる


この前

ふと目を閉じて考えていたら

亡くなった彼からメッセージを受け取った


『小池さん

オレはこれ以上ない幸せを得たから

死を選んだんだよ

幸せを掴みとったんだよ』


私は今まで

私なりの解釈で

幸せ、安心が怖いと思って自殺を

選んだと思っていた


でも、それはどうやら違った


私が児童自立援助ホームで働いていた頃、

卒業生がよく遊びにきていた

なので、私よりも10才上の彼

先輩職員に

話をしにきたり、相談しにきたり、ご飯食べにきたり

彼には実家がないので

唯一帰れる居場所だった


彼は

小学生のときに

きょうだいで車上生活をしていたところ

児童相談所に保護され

児童養護施設に入所

その後

ヤンチャもし

児童自立支援施設

少年院

帰住先が見つからず

児童自立援助ホーム

その後は刑務所も数回


30歳過ぎて

俺更正するわ

と言い

仕事もまじめにして

彼女と結婚し、彼女の婿に入るといって籍をいれ

彼女の親も理解ある方で

みんなが良かったね~、幸せになってね~と

祝福したのも束の間


1ヶ月後

奥さんから

『主人が首吊りして自殺しました』

と電話を受け取った私


衝撃すぎて言葉がでなかった


30代半ばの死

みんな悲しんだ

これからというのに


遺書はなかった


残された人たちは

とても悔やみ

多大な喪失


でもみんなの思いとは

想像をはるかに越していた


幸せの絶頂の死


人の死は自ら選ぶことはできない

でもこういった形で彼は自分の死を決めた


自殺の

ほとんどは

苦しい、辛いと強く思い

憑依されて

自殺というのが

多いのではないか


そーいえば、私も20歳を越えたとき

同じような感覚になったことがある


色々あった人生だけど

今は幸せ

生きるということは

幸せになること

と自分で納得し体感したら

もうこれ以上望むことはない

このまま車をスピードで走らせて

そのまま飛べるかな


でもおじいちゃんである守護神が現れ

思いとどまった


せっかく頂いたいのち

このまま死ぬのはもったいない

まだまだ私にはやることがきっとある

できるところまでやろう


と思った20歳のときを思い出した


自殺を推奨するわけではなく

彼が感じた境地

理解したような気がした