別れの証明なんてない
なのに
いつも突然やってくる
顔 溶け出し
部屋の角
斜めに体が浮いている
砂浜
指で足下に文字描く
この世では
もぅ アエナイ
目を閉じ天を浴びる
冬が長い 長スギル
熟れすぎた柿 落ちる
飛び散った太陽みたい
そんな太陽を背に
春を願い チカラなく佇む
十字架のバットでホームラン
手作りのグライダー
全裸で崖から走り飛ぶ
翼が生えた気になって
「あぁ 飛んだ」
堕ちる 落ちる
ジブンとまだ心中できない
まだなんだね
レモン握り潰し
瞳に刺激がはしれば
夏が来るんだね
その前に
その前に
冬よ
もう一度
離れてよ
春が
近い
気がするんだ