いよいよ石に手を加えます。
4mm径のステンレス棒を挿す穴を開けます。
イメージ 1
マキタのハンマードリル
石屋の強い味方。
刃先が削岩機のように前後しつつ回転するという併せ業を得意とします。
普段は花崗岩に10.5mm径の穴を開けています。

ただし今回は硬くて脆いという困難な状況。
まずは振動なし、回転のみで5.5mmのドリルで試してみました。

かなり困難。時間が掛かり過ぎ、過熱して
むしろ石をいためてしまうかもしれない。
そこで振動を掛けると、周囲が剥がれて相当怖いですが、短時間で完了。
イメージ 2

次に相手側にも穴をあけます。
イメージ 3
石擦りを採って裏返して位置を転写。

相手側にも出来るだけ垂直に穴を開けたつもりでしたが、
接合面を試しに合わせてみると、ピンが途中で引っかかって奥まで入らない。
面が平らではないので角度まで合わせるのは相当困難です。

そこで目をつぶる思いで10.5mmドリル。
押し付けを弱めで回転速め。
周りがバリバリ剥がれてきます。
はじめ硬いのにある程度進むと柔らかくなったりと相当曲者。
キンキンと響くような音がしているうちは多分大丈夫。
ちょっとでも音が濁ったら危ない。
大きく割れるとアウトなので怖かったですが、
何とか8箇所開け切りました。

イメージ 4
破片多数。
あわせてみると奥まできちんと挿さりました。