今日は変動金利のリスクとはについて、書きたいと思います
というのも、友達とかに聞かれたりするけども、ほぼみんなリスクを理解してなくて、単純に安いからというだけで、変動金利を選択してる
良く言われるのが、2009年から変わってないからとか、金利が高かった時はバブルの時だよ大丈夫でしょって
それはちょっと危険な考え方かもと思ったのと、7割くらいの方が変動金利を選択してる時代なので、同じような考え方の人もいるかもと思いまして(専門家ではないので、多少解釈間違ってるかもですが)
(我が家は、35年固定金利なので、関係ないけどね)
まず、最近の金利が上がったとか言ってるのは、変動金利では無くて、長期金利の方なので
今日は、10年国債利回りが、一時0.2%まで行きましたね
日銀の範囲上限の、0.25に近づいてます
ということで、長期金利は上がってますが、これは変動金利には関係ありません
では、何が関係してくるかというと、結論は日銀の政策金利です
ちょっと、解説すると
・変動金利は、短期プライムレートに影響を受けます
・短期プライムレートは、無担保コール翌日物などの市場金利に影響を受けます
・無担保コール翌日物などの市場金利は、日銀の政策金利に影響を受けます
ということで、元をたどると、日銀の政策金利に影響を受けるということです
では、現在の日銀の政策金利はというと、-0.1%です
俗にいう、マイナス金利ですね
ここで、よく言われる1つ目
2009年から金利変わってないからについて
これは、店頭金利というやつで、2.475%がずっと続いてます
これから、各金融機関で引き下げ幅が違って、借りるときの変動金利になるということですね
(この辺は、みなさんご存知の方も多いかと思います)
それでは、過去約13年間店頭金利が変わらなかったからと言って、今後も変わらないのか、それはおそらく無いでしょう
過去約13年間は、日銀の政策金利はマイナス金利のように下がる方向に変更はされましたが、上がる方向いわゆる利上げはされなかったから変動しなかっただけだから
インフレ懸念が徐々に高まってきたことを考えると、今後数年以内の日銀の政策変更はリスクとして、考慮しておく必要があると思います
とかいうと、景気良くないのに上がるわけないじゃんって考える人もいるでしょう
確かに良いインフレであれば、物価が上がる以上に給料も上がってってなりますが、給料よりも物価上昇の方が大きいような悪いインフレもあるのである
この悪いインフレだからと言って、今のまま金融緩和を続けると、そのうち制御できないインフレにつながる危険があるので、こういう事態を避けるために、日銀が政策を調整することになるのですが、インフレを抑えるには、金融引き締めに舵を切らないといけなくなるので、マイナス金利は解除され、長短金利操作付き量的質的金融緩和も終了し、利上げへと繋がっていくのである
よって、過度なインフレが進行する危険性があれば、景気が良くなくても金融引き締めに舵を切ることはあるので、景気が良くないから金利が上がらないという考え方は、ちょっと危険かと思います
(まぁ、何をもって景気が良いと判断するかってのもありますが・・・)
んじゃ、どのくらいの金利上昇リスクを考慮しとけばよいかというと、それは誰にも分かりません
仮に、0.25%ずつ利上げされた場合、2%上がるのに8回の金融政策決定会合が必要となります
年間の政策決定会合は年8回なので、年2回の利上げペースだとすると、4年かかることになります
(まぁ、あくまでも仮定の話なので)
ちなみに、2006年7月に、0%⇒0.25%へ利上げされ、2007年2月に、0.25⇒0.5%へ利上げされた時は、店頭金利は2.375⇒2.875へと、利上げ分上昇した経緯もあり、利上げ分は上昇する可能性は考慮しといた方が良いかと
だからといって、固定金利がいいのって言われると、それはまたどうでしょうねってことですな
結局は、住宅ローンを返し終わった時に、固定金利で良かったねとなるか、変動金利で良かったねとなるかは判明するので、借りる時点でどっちが良いとは断言は出来ないよね
要するに、変動金利、固定金利それぞれの、メリット、デメリットを理解したうえで、選んだ方がいいよということです
変動金利の方が安いからとかで、リスクを考慮せず選ぶのは危険だよってことです
っていうと、変動金利が上がったら、固定金利に借り換えればいいじゃんって考える方もいるかもですが、基本的には変動金利が上がった時には、固定金利は既に上がってるので、返済額は増えちゃうと思います
個人的に思ってる1つ直近で重要なタイミングは、来年4月の黒田日銀総裁の任期満了による、総裁交代のタイミング
日銀総裁は、内閣が任命し、国会での同意が必要となるので、数ヵ月前くらいにはある程度候補は絞られてると思うので、その人がタカ派だったりすると、長期金利は上昇しやすくなるでしょう
ってことで、変動金利のリスクとはでした
では、また次回