スイス中銀が突如上限を撤廃したことにより、日銀も突如質的量的緩和を終了するのではという話もちらほら出てきておりやすが、個人的にはその可能性は低いかと
質的量的緩和の終了を開始できるようになれば、FRBのように段階的に購入額を縮小していくでしょう
なので、絶対とは言えないものの、その心配はしなくてよいと思われやす
ただし、質的量的緩和をこれ以上続けるのは無理だとかになり、段階的縮小も無理で急に辞めなければいけないという状況になれば別でしょうが、こうなる前に対応始めるでしょうから、こうなる可能性は低いと思われやす
スイス中銀の場合は、介入し続けるかやめるかの2者択一だったので段階的縮小というのは選択できなく、今回のような大混乱になったわけでやんす
一部では上限を1.10などに段階的に下方修正していけば良かったという意見もありやすが、そうなれば修正したとこまですぐさまフラン高は進むことになり、介入しなければいけない規模は縮小するかもしれやせんが、引き続き介入し続けるしかなくなり、結局同じことなのでスイス中銀としては意味がないかと
上限を撤廃するやり方はこういうやり方しかなかったと思うので、仕方ないかと思われやすが、問題は撤廃するタイミングが悪かった、その1点につきるかと
ほとんどの市場参加者は、ユーロ圏経済が回復し、フラン高圧力が緩和され、上限設定してても意味ないぐらい相場環境が好転しフラン安が進行してるとこで、上限を撤廃するだろうと考えてたかと
そのタイミングであれば、上限撤廃の影響はほとんどなかったかと
個人的にもそう考えてやしたし
それが、実際にはフラン高圧力が強まっており、今後さらに強まると思われる状況の中で、何の前触れもなく突如上限を撤廃したので、今回の大混乱に繋がったってとこでやんす
もし別のやり方があったとするならば、個人的には1.25などフラン安方向へ上限を変更し、今後さらに1.30などへ上限を変更する用意があるくらいの発言をかましとけば効果があった可能性があるかと
この状況で、さらにフラン安方向へ上限を変更しさらに変更する用意があるとなれば、スイス中銀の相当な強い覚悟と受け止められ、ECBがQEを決定しても、なかなか上限は試しずらくなってたかと思われ、ほとんど介入せずに上限を死守出来てた可能性があったかと
スイスのCPIは0%前後での推移が続いてて、インフレ拡大懸念も特になかったので、選択できなくはなかったかと
ただし、もしそれでも攻撃を受けた場合は、1.20の上限死守よりも介入額が膨らんでた可能性が高かったでしょうから、難しい選択だったでしょうけど
もし前総裁のヒルデブラント氏ならばどうしてたでしょうねぇ~
よって、スイス中銀の上限撤廃の方法と日銀が質的量的緩和を終了する方法とは選択肢が異なるので、日銀が突如質的量的緩和を終了させるという可能性は低いでしょう
ちなみに、バランスシートの対GDP比はスイス中銀が80%で世界最大、日銀は60%で2位であり、追加緩和なく現状のペースでいけば2016年には80%に達するようでやんす
現在のドル/円は米指標結果好調や米国3連休前のポジション調整もあり、117円中盤近辺へ戻してきておりやす
では
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