ジョーダンスイス中銀総裁講演では、最近の憶測が強まる発言がなかった為、来週のECB理事会での利下げ観測もあり、軟調気味になってきやした
ジョーダンスイス中銀総裁発言の一部は次のような感じでやんす
「スイスフランは依然割高だ。フランが突然上昇圧力(チャート上は下落)に再びさらされる恐れは依然後退していない」
「1.20フランの上限を最大限の決意を持って守り続ける。無制限介入する用意がある」
「スイス中銀は常にさらなる処置をとる準備は出来ている」
ってことで、毎度おなじみの発言内容に留まったので、最近の上限変更憶測は後退となっておりやす
上記の最初の一文から見て取れるように、スイス中銀はフランの突然の上昇圧力(フラン高)に警戒しており、上限撤廃は現状では考えにくいと思われやす
かといって、さらなるフラン安方向へ上限変更してくるかとなってくると、この可能性も現状では低いと思われやす
なぜって、スイス中銀は突然の上昇圧力(フラン高)を警戒しており、1.25や1.30へ上限変更すると上限防衛には成功するでしょうが、前回防衛時よりも防衛費用がかさむことはほぼ間違いないと思われやすし、諸外国やIMFなどから批判される可能性も考えられやすので、上限変更には踏み切りにくいのではないかと思われるからでやんす
そもそも、当時のスイス中銀総裁のヒルデブラント氏の時に上限設定に踏み切ったのは、ユーロ懸念により止まらないフラン高をくい止める為のくにくの策として上限設定して見事成功したとの認識であり、1.20を上限に設定したことに関してはIMFからも批判は受けてないとの認識でやんす
んで、1.20の上限を設定したことにより、スイス経済は現状少なからずとも効果を受けているとの認識であり、そうやすやすと上限変更には踏み切れないのが実情ではないかと思われ、上限変更に踏み切るには指標結果などから、あきらかにデフレ懸念が高まるとか、フラン高の影響によりスイス経済が危機的状況に陥る見通しが出てくるとかみたいな状況になってこないと、上限変更には踏み切りにくいとの個人的認識でやんす
まぁ、憶測は今後も出てくるでしょうが、上記理由により上限変更の可能性は現状では低いと考えておりやす
ただ、1.20の上限近辺で推移してた時は、この手の憶測にはほとんど反応を示さなくなっておりやしたが、今回は反応してきやしたので、今後の憶測時も反応しやすくなってくるかもしれやせんなぁ
では、またねぇ~~
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