「JR大和路線 平野(ひらの)駅」近く、高層マンションの間にこんもりと見える木々。
大阪市平野区平野宮町2丁目にある、地域の鎮守の森、「杭全(くまた)神社」です。
「大阪府指定天然記念物」のクスノキをはじめ、境内には多くの巨木が見られます。
「大阪市保存樹」には、昭和43(1968)年のイチョウ(第19号)、昭和55(1980)年のクスノキ(第42号)をはじめ、平成14(2002)年の4本のクスノキ(第81・82・83・84号)などが指定されています。
南の「国道25号線」から続く「参道」から境内に入る標柱の左手に、威風堂々とそびえ立つのが、「大阪府指定記念物 杭全神社のくす」です。
それを示す石柱標識が数本建てられています。
その内の1本には、「大阪府古文化記念物等保存顕彰規則」によって「昭和24(1949)年5月9日」に指定されたことが刻まれています。
この規則は、大阪府教育委員会が昭和24年3月25日に規則第8号として公布したもので、その直後の指定であることが窺えます。
また、「天然記念物 杭全神社のくす」とある標識には、「昭和36(1961)年3月」と刻まれています。
府文化財資料では、樹高16.5m、幹周り9.4m、樹齢は不明だが600年以上と見られとあります。
< くすのき社 >
< 市保存樹のクスノキ >
「拝殿」の左後方、「第一本殿」と「稲荷社」の鳥居の近くには、「垂乳根公孫樹(たらちねいちょう)」と呼ばれる「イチョウ」の巨木があります。
昭和43(1968)年10月1日に「大阪市保存樹 第19号」として指定されています。