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 大阪市阿倍野区の「阿倍野元町9番街区」にある「阿倍王子神社」。

 「あべの」の地名の由来となった、「安倍一族」の氏神社です。

 平安時代に、「紀州熊野大社」に詣でる熊野信仰が盛んになった際、熊野街道沿いに数多くの末社である「九十九王子社」が設けられましたが、その「第二王子社」となりました。

 現在、旧地に現存する王子社としては、大阪唯一のものです。


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 現在は、冒頭写真のように、境内西側のもとの「熊野街道」と(写真左)、東側の「あべの筋」に面して(右)鳥居があります。


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 「阿倍王子神社」の石柱には、「阿倍野綜(総)本社」。

 「第二王子社」には、「日本第一大霊験所 根本熊野三所権現」と表記されています。


 一説にある「仁徳天皇創建」に関しては、仁徳天皇が夢に見た、熊野三山の神遣いで、爪が三本の烏「八咫烏(やたがらす)」と同じものが、当地にいたため創建したという説話があります。

 境内には、「願掛け御烏(みからす)尊像」が祀られていて、熊野まで行けない人は、ここで願い事をすれば、熊野三山までその願いを届けてもらえるとされています。


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                  < 南向きに建つ拝殿と本殿


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                         < 境内北側から見た本殿


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       < 葛之葉稲荷大神などが祀られた稲荷社


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                  < 左が八咫烏尊、右が九大神を祀った稲荷社


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 境内のクスノキなどの御神木は、大阪市指定の「保存樹」。

 第二次指定の昭和55(1980)年10月1日には、第35・36・37号として3本のクスノキが、平成17(2005)年には、2本のクスノキが第102・104号に、エノキが第103号にしていされています。


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 「阿倍野村・天王寺村」の特産で、信州の「野沢菜」の親になり、現在、「なにわの伝統野菜」に指定されている「天王寺蕪(てんのうじかぶら)」の顕彰碑が、境内の「あべの筋」側に建てられています。



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 「天王寺蕪」については、2010年10月10日のブログで「野沢菜」との関係などを詳述していますので、是非、ご覧下さい。


   ● 天王寺蕪もおがたり ⇒ http://ameblo.jp/imagome/day-20111010.html