大阪市の幹線道路から少し入った所に、のどかな風景がありました。
いかにも、赤く丸い郵便ポストがあればと思えるレトロな建物と、色づいた実のついた柿の木が似合いそうな土塀のあるお宅が並んでいます。
昨日まで見た、「大阪国際女子マラソン」のメイン会場「長居スタジアム」近くのコースとして、数年前から「あびこ筋」が採用となりました。道路下には、大阪市営地下鉄の代表路線「御堂筋線」が走っていて、「長居駅」より北の「西田辺駅」と「昭和町駅」がコースに入りました。
その「長居駅」から南の大和川方向に進めば、一つ隣の駅は市内最南端の「あびこ駅」です。
駅近くには、近づいた「節分」の厄除けの寺として知られる「あびこ観音」があります。
駅北東側の出入口は、「あびんこ」の愛称のある「地下鉄あびこ中央商店街」に繋がり、あびこ筋の西側の出入口（２号出口）が「あびこ観音」への参道に通じています。案内板通りに進みます。
角に町会の案内板のある塀に沿って進めば、正面に観音寺の南門に達します。
今日、採り上げるはこの左手。角の建物と、先の空き地とのその奥です
「我孫子会館」の表札があります。
先程の町内の案内板には、「我孫子町会館 赤十字奉仕団事務局」とあって、大阪市の各区に結成された地域振興会の会館のようです。
戦後、堺の「浜寺公園」にあった建物を移築したとも言われています。
傍らに赤い丸型のポストがあれば・・・と、昭和３０年前後の風景を彷彿とさせる建物です。
会館の「あびこ観音」寄りに細い道を挟んで、更に郷愁をさそる風景が広がります。
瓦が落ちて少し崩れた土塀。何とも言えない雰囲気があって、季節が秋なら、柿の木がぴったりです。
少し曲がりのある、会館との間の路地を入って、振り返ります。
