「八尾(やお)の地蔵さん」として親しまれている「八尾地蔵尊・常光寺(じょうこうじ)」。
第45代聖武天皇の時代に、行基が開いた霊場で、臨済宗南禅寺派の末寺です。
「河内西国第参番霊場・おおさか十三佛霊場第五番」になっています。
< 天保(てんぽう)九年(1838)戊戌(つちのえ・いぬ)三月」に建てられた「八尾地蔵尊」の石柱 >
左右に仁王がいる山門をくぐると、グランドのような大きな境内が広がります。
山門脇には大坂城残石の上に「河内最古の音頭発祥地」の碑が建っています。
裏面には「流し節正調河内音頭保存会・八尾地蔵講」が列記され、平成6(1994)年10月建立と分かります。毎年8月23・24日の「地蔵盆」に唄い踊られます。
その始まりは、室町時代、寺の再建事業に携わった大工らの掛け声とされ、ゆったりとした情緒あふれる独特の節回しで、「残したい・日本の音風景100選」に選ばれています。
境内の別の場所には、「古きより踊りの寺と親しまれ」の句碑もあります。
御本尊は「地蔵菩薩」。「御安産祈祷致します」とあります。
傍らには、願い事も書きこまれた「ほほえみ地蔵」が飾られています。
友好関係にあるネパールから贈られた「マニ車」。手で回せます。
樹齢600年の「大イチョウ」。老朽化で上部が伐採され、養生治療されています。