中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 「秋冬青春夏(しゅうとうせいしゅんか)」は、若かりし頃に作った四季折々のうたです。

 四季を表す「春夏・秋冬」の順を入れ替え、間に「」を入れることで、「青春歌」にかけています。

 昨年12月31日以降7回目。前回は10月8日でした。

       ①2011.12.31 ②2012.1.23 ③2.26 ④3.6 ⑤4.15 ⑥10.8




         ● 秋冬春夏-13    屋台酒


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    コートの襟を立てるけど 今夜はヤケに冷えやがる

   足にからんだ新聞に 何やら大きな見出しあり

   俺には関係ないことで 今夜も巷が騒いでる


   いつもの赤い提灯が 俺の行くのを待っている

   暖簾かきわけ覗いたら まいど!の声が返りくる

   いつものヤツを頼むよと 首をすくめて足を踏む


   熱燗コップをひっかけて やっぱりコレだとうなづいて

   関東炊きなどをアテにして うまいもんだと舌づつみ

   やけに足もと寒いけど 屋台の酒が明日の糧


   会社のヤツの愚痴話 いつも来ている顔馴染

   あいつはバカだと上役の 沽券を落とし酒交わす

   湯気の向こうでオヤジさん 知らん顔して笑ってる







        ● 秋冬春夏-14   日めくり 


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     破り捨てる日めくりのように その日その日が捨てられたなら

    あなたへの想いは こんなにつのらなかったのに

    今になっては捨てきれず このひととせのカレンダー

    いつまで心に留めて行くのだろう


    破り捨てる日めくりのように その日その日が捨てられとしても

    あなたへの想いを 断つことなど出来はしない
    日ごと新たに燃え上がる このひととせのカレンダー

    あなたへの愛を足してきたのだから


    昨日の愛に 今日の愛 明日もまた足してゆく

    

    日めくりは減り行くけれど あなたへの愛は増え行くばかり

    破り捨てる日めくりのように あなたへの愛は捨てきれない







★☆ 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』 12月11日 要旨 ☆★


● 《 「野崎小唄」の東海林太郎、生誕日(1898) 》
 古大和川の吉田川の下流部で、恩智川や北からの寝屋川などが落ち合う位置の、現在の大東(だいとう)市。野崎参りの野崎観音として知られる「慈眼寺(じげんじ)があります。昭和10(1935)年に発売され大ヒットしたのが「野崎小唄」。それを唄った「東海林太郎(しょうじ・たろう)」は、明治31(1898)年のこの日、秋田で生まれました。詳しくは昨年12月11~13日のブログをご参照下さい。

    2011年12月11日のブログ ⇒ http://ameblo.jp/imagome/day-20111211.html