春には鮮やかなピンクの花を咲かせる「花蘇芳(ハナズオウ)」。
今は、平たい「豆さや」が、たくさん垂れ下がっています。
マメ科の「花蘇芳」の学名は、「サーシス・チャイニーズ」。
「サーシス」とは鞘(さや)のことで、莢(さや)の形が小刀の鞘に似ているこから名付けられました。
成熟すると茶色になり、裂けて種(莢果・きょうか)を散らしますが、莢は落ちません。
わが家の「花蘇芳」。40年ほど前に九州から持ち帰った元の木は、母と命を同じくしましたが、沢山の子どもや孫の木が所狭しと増えています。母が「蘇芳桜(すおうざくら)」と呼んで愛した花木のひとつです。
「花蘇芳」は、こうした可愛い葉が出てくる前に、ピンク色の小さな花が固まって咲き始めます。
5月以降は葉っぱだけですが、どんどん増えるので、剪定が必要です。
木はさほど太くならないので、雨が降れば葉にのった雨の重さで大きく傾きます。
★☆ 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』 8月27日 要旨 ☆★
● 《 法隆寺「若草伽藍」の北東隅から鴟尾出土(2007) 》
607年に厩戸皇子(聖徳太子)が建立した、創建・法隆寺は「若草伽藍(わかくさがらん)」と呼ばれていますが、670年に焼失しています。これまでに、金堂と塔の基壇や焼失壁画片などが見つかっていました。平成19(2007)年、現在の法隆寺東大門の北側で新たに、寺院の主要大型建物の屋根に載せる飾り瓦である「鴟尾(しび)」が、この日までに出土しました。金堂跡などで見つかっていた7種類の破片より大きく、出土付近に講堂など豪壮な建物があったこと窺わせます。