「大阪市立自然史博物館」。東住吉区長居公園の「長居植物園」内にあります。
昭和49(1974)年の開館ですが、別の場所にあった前身の「大阪市立自然科学博物館の歴史は、昭和25(1950)年まで遡ります。
「長居植物園」の、鐘を鳴らせる「はぁと」の形の花飾りがある「大花壇」の南側。
「自然史博物館」と西側に隣接する「花と緑と自然の情報センター」との間のポーチに、大阪湾で採集された、全長が20m近い「ナガスクジラの骨格標本」が、天井から吊るされています。
平成18(2006)年3月に、リニューアルオープンした際に、設置されたものです。
天井から吊るされた標本真下の床には、このクジラが生きていた時の体の形が線で書かれています。
また、建物のガラス面には、クジラのシルエットも描かれています。
強い日差しに、床には天井の骨組みや標本の影がくっきり浮かんでいます。
写真ではそれらに負けて、分かりにくいですが、青い線がクジラの形です。
設置された時、愛称が募集され、4月29日に「ナガスケ」の名がお披露目されました。
また、去年からは博物館の貸出資料に、「どんな風に博物館にやってきて、骨格標本になったか」を紹介する、「ナガスケ」という紙芝居が加わりました。
勿論、ポーチの柱などでも、写真入りの解説がされています。
この「ナガスクジラ」は、平成2(1990)年4月8日に大阪湾の「堺泉北港」に死体が漂着したもので、7年かけて、骨格標本にされました。
骨格の全長は19m。日本近海で採集され展示されているクジラ類では、日本最大です。
★☆ 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』 8月12日 要旨 ☆★
● 《 中九兵衛重正男・藤宗左衛門、命日(1844) 》
中甚兵衛から数えて3代目の中九兵衛重正は、先妻と後妻との間に、7人の男子と2人の女子に恵まれました。先妻である大坂京橋・大和屋の大久保六兵衛の娘との間の長男は、長じて4代目を継ぎますが、次男は、「野田ふじ」で有名な、現在の福島区玉川の春日神社を守る藤家に養子に入り、藤家13代・藤宗左衛門、官名・藤原義孝を名乗ります。天保15年(1844)のこの日、71歳で往生しました。