中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記 中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 5月29日のブログで採り上げた、JR阪和線駅前東側の商店街「パークタウン鶴ヶ丘」。

 別名「セレッソ大阪応援通り」の緩やかな坂を、登り切る突き当りの一本手前の交差道を左(北方向)に折れると、すぐ右手に、昨日紹介した「東住吉鶴ケ丘郵便局」が見えます。

 「東住吉区山坂5丁目4番街区」のその並びを進んだ所に、「地蔵堂」があります。


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 マンションの駐輪場と思しき所にある地蔵堂。

 何故か、現在の道路向きではなく、横を向いています。

 かつては、その前に道が通じていたのでしょうか。

  


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 祠の中には、三体の地蔵尊。これまた、何故か絵柄が「キティちゃん」。


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 中央が、願いを実現・達成してくれる「願望(がんぼう)地蔵尊」。

 説明板がなく確かではありませんが、両側の2体は、どうやら地方から勧請(かんじょう)したものと見られます。

 「宝泉(ほうせん)地蔵尊」は、「千葉県印西市別所」にある「宝泉院」(地蔵寺)に由来するものでしょう。幸福・高禄・長寿の三徳の神が祀られていて、「地蔵堂」前では8月に厄除けの「別所の獅子舞」が奉納されます。


 「立江(たつえ)地蔵尊」は、「徳島県小松島市立江」の「立江寺」。「子安の地蔵尊」「立江の地蔵尊」との俗称で、霊験新たかなことで知られています。安産祈願の人の姿が絶えないといいます。




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 「山坂5丁目16番街区」には、「出雲大社」の「大阪分社」があります。

 先程の「セレッソ応援通り」の突き当りの裏側辺りに位置します。


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 「島根県出雲市大社町」の「大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)」を祭神とする「出雲大社」。

 「いずもたいしゃ」や「いずものおおやしろ」と呼ばれます。

 出雲まで行けない崇敬者のために、全国とハワイに分社した主要12社のひとつです。


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★☆ 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』 6月14日 要旨 ☆★


● 《 玉櫛川入口・法善寺前二重堤決壊(1674) 》
 江戸期の古大和川は、二俣で本流の「久宝寺川」が、川幅が狭い「玉櫛川」を分流していました。しかし、過去の氾濫などで復旧が不可能になった所まで堤防を下げたことから、入口のみ玉櫛川の方が広がってしまいました。そこで、川の中にもう一つ半円形の堤を造って多量の水が流れ込まないようにして、増水時の秩序を守っていました。その「法善寺前二重堤」が、延宝2年(1674年)のこの日に壊滅、玉櫛川とその下流になる吉田川・菱江川・深野池・新開池で35ヵ所の堤防が切れる大洪水がおこりました。これが未曾有に引き続く広域洪水の引き金となりましたが、大和川付け替え史で語られることは皆無でした。