中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 今年度限りで終了した、小学校4年生への「大和川ふれあい授業」。

 最終授業をした3月5日のブログで、その事情を採り上げました。


 これまで、毎年、授業をした内の数校から、学年全員の児童が書いた感想文など手書き原本を送って下さっていて、私の宝物となっています。今年も、3校から心のこもったファイルが届きました。

 先般、2月24日に行なった「大阪市立今川小学校」(東住吉区今川4)からも、感想文をいただきました。

 小学生なりの褒め言葉が多く、手前味噌でお見苦しいとは思いますが、紹介させていただきます。

 「感謝状」と題するファイルの最初には、4年生を担任された主任の先生のお言葉がありました。


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 4年生の児童が認(したた)めてくれた内容は、授業のお礼、授業を受けての全体的な感想、特に印象に残ったこと、びっくりしたことや、初めて知ったことなど、様々でしたが、今日はまず、今回が最後の授業だと知って感じたことや、これからの激励など、胸にキュンときた内容からご紹介したいと思います。

 いくつかの原本を掲げながら、書いてくれた内容を拾ってみます。


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 「大和川のつけかえと中甚兵衛さんのことが、くわしく知れてよかったです。仕方ないですが、次の学年にこの説明がきかせられないことが、とても残念です。

 「わかりやすいご説明、ありがとうございました。もう今年できけないのは、とても悲しいです。

 私は今4年生でよかったです。今3年生だと、中九兵衛さんのお話を聞けなかったからです。

 「また来てください…といえないのが悲しい(残念・さみしい)です。」 …


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 一様に残念がってくれたのは、私自身にも寂しさはあるものの、嬉しいことですが、更にこのあと、ほとんどが異口同音に、次のように付け足してくれた気持ちは、本当に嬉しく有難いことです。

 「次の学年にも教えてあげて、これからは、ぼくたち、わたしたちが伝えていきます。


 一方で、私の決断に大人の方からも僅かにしか耳にしなかった言葉に接し、胸がつまりました。

 「小学校に来れないことは、体の調子や年もあるので、もう無理されなくていいと思います。


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 「また、会えたらなぁと思います。会えるとうれしいです。

 「また、会った日は、いっぱい教えてください。

 「どこかで見つけたら声をかけますので、教えてくれますか。その時は、よろしくお願いします。

…とも言ってくれました。


 そして、これからも頑張って研究を続け、長生きすることを願ってくれました。

 「これからも、お体にじゅうぶん注意して、長生きして下さい。

 これからも、体に気をつけて、歴史の研究、がんばってください。

 これからも、歴史やいろいろなことを調べてください。」 …


 更には、こんな言葉も…。

 「体はだいじょうぶですか? ぼくは九兵衛さんが長生きすることを願っています。九兵衛さんが長生きすれば、中甚兵衛さんのすごさを、みんなに伝えられるからです。九兵衛さん、甚兵衛さんのすごさを、みんなに伝えられるといいですね。


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 どれをとってみても、一字一句に込められた気持ちに接する時、私にとっては、目がうるんでくるのを、止められません。



★☆ 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』 3月17日 要旨 ☆★


● 《 寅卯洪水後の付け替え検分に対する迷惑訴状提出(1676) 》
 未曾有の大洪水が連年続いている延宝4年(1676)年の3月15日、4回目になる大和川付け替え検分が実施されました。二日後のこの日、新川筋とその南北で水損場・日損場と化す村々29ヵ村が、書面をもって大坂町奉行に迷惑の訴えをおこしました。南からの多くの井路が遮断され、今でも水に浸かることが多い地域で更に水害が増えることや、6筋の街道が寸断されるなどのほか、寅卯両年の洪水はこれまで例のない特別な洪水で、大和川は底を浚えて堤防を高くすれば済むことで、もし地形に逆らい無理やりに新川をつくって、その堤防が切れたら大惨事になると訴えました。