中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 昭和58(1983)年の父の他界以来、会社務めの傍ら始めた「大和川の歴史」研究。

 以来30年、執筆活動を中心に展開してきましたが、平成3(1991)年頃から、伝わる拙家文書の展示会への出品協力、各種講座などの講演会、小学校の授業などの活動が増えました。

 約20年に、展示会35回・講演会69回・授業191回を数えました。


 特に、年間スケジュールに組まれることの多い講演会と授業は、開催予定日に健康状態を保つことの難しさが、歳を重ねるに連れ重荷としてのしかかり、引退の時期を模索してきましたが、諸般の事情を考えて昨年末以来、お約束しないことを決意、講演・授業は勿論、同窓会や見学会を含めた、その他の行事・会合などへの不参加を決めて、新規なお話はお断り申し上げ、日頃交信のある方々には、今年の年賀状または寒中見舞いで我儘をお伝えしました。


               中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 お正月ゆえに、こうした長文を十分に目を通していただけなかった方々からは、年が明けても、今もなお、講演依頼・会合へのお誘をいただきます。読んではおられても、敢えておっしゃって下さるもございます。

 いずれにせよ、本当に有難いことですが、今の私には心の重荷がもたげてしまい、ご案内のあいさつ文のご理解を重ねてお願いして、許していただかざるを得ません。


 こうした中、今学年の授業の一環として、早くからお話いただいた学校に関しては、3学期、即ち今年に入ってもお伺いしなければならず、かなりの無理を重ねながらも、数校をこなしてきました。

 それが、やっと、今日・最終の授業を無事終えることが出来ました。感謝以外の何物でもありません。


中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記 中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記 中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 授業の締めくくりで紹介するのは、「大和川付け替え」の意味を簡潔に表した「位置なおし 直接海へ 大和川」の言葉。「位置なおし」を数字に改めれば「1704」となって、大和川付け替えの年になることに気付いた児童からは、「スゴイ!」の声が挙がります。


中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記 中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 今年になって「これが最後」を伝えた児童が、後日送ってきてくれる手紙に、涙が出るような嬉しい言葉もありますが、複雑な気分の今日は避けて、日を改めてご披露させていただこうと思います。



★☆ 大和川白書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』 3月5日 要旨 ☆★


● 《 中甚兵衛賞授与式(2005) 》

 大和川付け替え300年の平成16(2004)年。絵・ポスター・作文・写真の大和川コンクールも20回目の節目を迎えたことから、大阪と奈良の知事賞はじめ通常の賞の他に、先人の想いを未来につなげるために、特別賞として「中甚兵衛賞」が設けられました。翌年のこの日、堺のリーガルローヤルホテルで、全賞の授賞式が行なわれ、特別賞には甚兵衛10代目、中九兵衛が賞状などを授与しました。