中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 これが地下鉄の駅舎?と疑いたくなるような立派な建物。

 大阪府八尾(やお)市若林町1丁目にある、大阪市営地下鉄「谷町線」の終着駅「八尾南駅」です。


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 昭和55(1980)年の今日・11月27日、「谷町線」が「天王寺駅」から大阪市南東部へ延伸して、この「八尾南駅」までが開通しました。

 それ以前の、「南海平野(ひらの)線」が廃線となり、その旅客輸送を継承する形の路線ですが、車庫地獲得の関係もあって、地下鉄としては初めて八尾市に乗り込みました。


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 車庫の手前のエンジ色の屋根の下に、ホームが見えます。

 ここは、地下駅でなく、谷町線唯一の地上駅なのです。


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 谷町線は、昭和58(1983)年には北部の守口(もりぐち)・大日(だいにち)間が開通して、全通しました。

 全長28km。「大日駅」から「八尾南駅」の手前までの連続トンネルは、当時としては日本最長でした。


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 大和川の北側に位置する八尾市の「若林町(わかばやしちょう)」。

 昭和30(1955)年に市制をしいた松原市の「北若林」地区が母体で、昭和39(1964)年に八尾市に編入されました。その後、若干の町域拡大があって現在の1~3丁目が成立しています。


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 1704年に新大和川が出来て、当時の河内国丹北郡若林村が分断された経緯があり、大和川の対岸には「松原市若林」の地名が残っています。

 市そのものが変わったので、二つの若林の境界は大和川の両堤防の中間にありますが、この辺りは、大和川の北と南の市が互いに入り組んでいる所が多くあります。


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        < 車道だけでなく、歩道にも駅への標識が出ています。


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 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』の11月27日の頁も同じ話題です。