昭和4(1929)年の今日・11月22日、「近鉄」の前身、「大軌(だいき)」こと「大阪電気軌道」は、わが国初のラグビー専用スタジアムとして、「花園ラグビー場」を開場。それに合わせて、臨時の最寄駅として「ラグビー運動場前駅」を開業しました。
場所は、東大阪市松原南1。古大和川の一つ、吉田川の跡地になります。
旧河床は高燥地で水はけもよく、グランドとしては最適地でした。
現在の名称は、「近鉄花園ラグビー場」。
高校野球の甲子園に匹敵する、正月開催の「全国高等学校ラグビーフットボール大会」の会場で、「ラガーマンの聖地」として、全国的に知られています。
国内の大試合や、国際親善試合の関西での会場としても使用され、社会人ラグビーリーグのエンジと紺の横縞のユニフォーム、「近鉄ライナーズ」のフランチャイズスタジアムでもあります。
現在のスタジアムは、平成3(1991)年に完成したもので、メインスタンドは大鉄傘で覆われ、観客3万人を収容出来ますが、スコアーボードには大型映像装置がなく、ナイター照明の設備もありません。
最寄駅は、「近鉄奈良線」の「東花園駅」です。
高架ホームが完成した下り・奈良方面への駅表示です。
「近鉄ライナーズ」のエンジと紺の縞が、あしらわれています。
大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』の11月22日の頁も同じ話題です。