東大阪市の「近鉄・河内花園駅」の北側近くにある、花園創菓庵「松一」。
今日１０月１日、創業４０年目を迎えました。
四季折々の様々なお菓子を製造販売されていますが、年間を通じての主力商品は、発売開始２５周年を迎えた「河内甚兵衛」。大和川付け替えの「中甚兵衛」ゆかりの饅頭です。
甘さ控えめ、たっぷりの北海道産大納言小倉餡（おぐらあん）」（ツブあん）を、隠し味入りの薄皮で包んだ饅頭で、一つ一つの包み紙には、中甚兵衛の業績が、８００字余りを使って印刷されています。
また箱詰包装紙には、付け替え運動時の古地図が印刷され、これも人気を博しています。
店主・藤本英孝さん。さぞかし河内生まれの郷土愛からの製品かと思うと、何と四国愛媛（えひめ）の出身。
たまたま、中学校の社会の先生が、大和川付け替えに詳しく、その時習ったことが頭に残っていたそうで、昭和４７（１９６２）年の今日、この地で創業するに当り、ゆかりの製品開発を決意、長年の試行錯誤を重ねた上、「甚兵衛饅頭」が生れたということです。
「本店は、「河内花園駅」北側のビルを抜けた所から始まる、「花園商店街」のアーケードを出てすぐ、「ＪＡ」の斜め前にあります。
「稲葉店」は、駅前広場の西の道路（写真左側）に沿って、その曲がりのまま北へ進んだ所にあります。
＜ この写真では、店舗の前の道を右に進めば、駅前広場に出ます ＞
その他の沢山の製品や取り寄せなどについては、ホームページをご覧下さい。
「花園松一」で検索できます。
「東大阪の和菓子店。職人の技で作る自家製カステラ、焼き菓子・・・」がそれです。
また、ホームページには、大阪府下の小学校４年生が、これからの運動会が終わった頃から３学期にかけて学習する「大和川の付け替え」について、分かりやすく解説した「中甚兵衛ものがたり」も掲載されています。
大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川～この日何の日』の１０月１日の頁も、「松一創業日」として捉えています。また、「花園商店街」の通りが古大和川の堤防の跡であることも述べていますが、この点については、日を改めて、このブログでも採り上げたいと思います。