中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記
 

 「川の日」が定められたのは、平成8(1996)年。

 明治29(1896)年に近代河川制度が制定されて100周年に当り、それを記念してのことでした。


 その頃の大和川の水質は、昭和40年代の魚がほとんど棲めない状態からは改善されていたものの、かなりひどい状態で、全国の一級河川のワースト1が続いていました。


 平成12(2000)年までに良好な水環境へ改善しようと、計画された「大和川清流ルネッサンス21」などで、官民が具体的に立ち上がった頃でした。


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 BOD値(生物化学的酸素要求量)が漸く、10ミリグラムを切る年が続き始めた平成10(1998)年。

 当時の「建設省近畿地方建設局大和川工事事務所」(西山幸治所長)は、7月7日に、柏原市勤労センターで「平成10年度・川の日記念式」を開催しました。


 私にも、「大和川付け替えまでの半世紀」と題した講演の機会をいただきました。


 ちょうど、この年の5月から1年間にわたって、産経新聞が「大和川リバールネッサンスキャンペーン」を展開、月に一度、1ページの全面を割いて特集記事を掲載していましたので、この日の記念式の様子や、講演要旨も採り上げられました。


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   平成10年7月27日 産経新聞17面全面広告


 この年、奈良の「寺川」を勉強している「田原本小学校」の6年3組の児童から、手紙をもらいました。

 『きょう土につくした人びと・ふるさと歴史新聞3・川とたたかう』(ポプラ社)の「おおさか・大和川治水と中甚兵衛」を読み、連絡先を知ったとのことでした。


 寺川に関する質問には十分答えられなかったので、上記新聞の連載記事コピーを送らせてもらいました。


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 小学校と言えば、平成3(1991)年から、大和川の付け替えを習う大阪府下の4年生に、中甚兵衛のお話をする授業をさせてもらっています。

 会社に勤めていましたので、当初は限定していましたが、訪問する学校は徐々に増えました。


 100回を数えたのを機に、それまでお話してきた内容や、Q&Aなどをまとめて、大和川叢書③『ジュニア版・甚兵衛と大和川』を出版しています。


 発行したのは、平成19(2007)年7月7日・「川の日」でした。


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 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』の7月6日の頁は、半世紀にわたる大和川付け替え運動中、大きな変換期に大坂町奉行を務めた「東堂伊予守(とうどう・いよのかみ)」が、西町奉行に就任した日として捉えています。


 本のお問い合わせはメールで → jyk-naka@oct.zaq.ne.jp   中 九兵衛(なか・くへえ)