「国道26号線」を通って、大阪市住之江(すみのえ)区から大和川に向かいます。
「長居公園通」(住之江通)の「浜口(はまぐち)交差点辺りから、西側(右手)の「阪神高速堺線」の高架が近づいてきます。
上の標識に見える「大和川通」(住吉八尾線)が交差する辺りで、阪神高速堺線は東側(左手)に位置を変えます。
その「北島(きたじま)交差点」です。
交差点の手前(北側)で、阪神高速堺線の敷地となった「十三間川」も東側に現れます。
「十三間堀川」は、大和川の付け替えの際に、荷物を運ぶ「剣先船(けんさきぶね)」の航路として大坂から住吉まで通じていた川を大和川まで延長したもので、その西側はすぐ海岸線でした。
当初は南流する川でしたが、大和川の川底が高くなり北流するようになりました。
「北島」の地名は、新大和川が運んできた土砂をもとに拓いた「北島新田」を引き継いでいます。
交差点東側の「成清橋(なりせばし)」辺りから、大和川の水を導入して復活した「せせらぎ」が見えます。
説明板には、「地震などの災害時には避難路に通じる防災緑道となるもの」とありました。
こちらには入らずに国道26号線を進みます。
大和川大橋の袂から東(上流側)を見ると、「阪神高速堺線」が大きくカーブして大和川を越えているのが分かります。その先に見える「南海本線」の鉄橋も川の中で跨ぎます。
「大和川大橋」を渡ると堺市堺区です。
東側が「鉄砲町(てっぽうちょう)、西側は「南島町」(みなみじまちょう)になります。
南島も、大和川を挟んで北島の対称の位置にあり、「南島新田」の名を継いでいます。
鉄砲町には「ダイセル化学」があった敷地が大きく広がっています。
一つ残された赤レンガの建物が見えるので、金網越しでしたが、携帯カメラを少しズームアップしてみました。
南島町には大きな駐車場が出来ていました。
共に大和川左岸堤防際では、「阪神高速大和川線」の工事が進められています。
再び「大和川大橋」を渡って、大阪側に戻ります。
橋を渡り終えた、右岸堤防です。
自動車は国土交通省が通行止めにしていましたが、その横に「大阪府北部しらす鰻連絡会」のこんな表示がありました。大和川河口の鰻(うなぎ)の稚魚は有名なんです。
大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』の7月2日の頁は、東大阪市と八尾市に跨る「池島・福万寺遺跡」で、弥生時代に「河内湖」東岸で起きた大洪水跡の発見報道が、平成21(2009)年のこの日にあったことを記しています。