中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 7月の声と共に、今年も「河内音頭」の季節が到来しました。


 数多くの流派の中でも最古の河内音頭とされるのが、「八尾(やお)の地蔵さん」として親しまれている「河内西国第三番・八尾地蔵尊・常光寺(じょうこうじ)」の境内で、毎年8月23・24日の地蔵盆に唄い踊られる河内音頭です。

 
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 「常光寺」は、近鉄大阪線の「八尾駅」近くの八尾市本町5丁目にある臨済宗南禅寺派のお寺。

 左右に仁王のいる山門をくぐった左手の脇に「河内最古之音頭発祥地」の碑が建っています。


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 その始まりは、室町時代に寺の再建事業に携わった大工らの掛け声とか・・・・。

 ゆったりとした情緒あふれる独特の節回しの「流し節正調河内音頭」は、永く伝承するための保存会も組織されています。


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 「古きより踊りの寺と親しまれ 美典」の句碑もあります。


 この「常光寺境内の河内音頭」は、地域のシンボルとして「残したい・日本の音風景100選」(環境庁)の一つとに選定され、平成8(1996)年7月1日の式典で認定書が交付されました。


 大阪では他に「淀川河川敷のマツムシ」が、奈良では「春日野の鹿と諸寺の鐘」が選ばれています。


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 大和川叢書④『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日何の日』の7月1日の頁も、同じ話題に触れています。