中 九兵衛のブログ 大和川流域歳時記


 関西きっての、電車密度の高い「JR阪和線」。

 大阪市内にいくつも存在した「開かずの踏切」解消のためもあって、大阪市内の高架化が進められ、平成18(2006)年に漸く完成しました。

 

 しかし、市内7駅の内、大和川の手前で、大阪市立大学前の「杉本町駅」とその付近は、高架化に取り残されました。


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 「我孫子町駅を」過ぎて、府道179号線(大和川通)を越えた辺りから、軌道は下りはじめ、ほぼ地上に降りた所に、踏切道がある「杉本町北二踏切」があります。

 

 更にそこから130m程の所に「杉本町北一踏切」があり、そのすぐ南が「杉本町駅」です。


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 踏切の東側から大和川の手前まで、大阪市立大学の広大なキャンパスがあります。

 しかし、駅舎や改札口は西側のみで、大学側にはありません。


 また、快速・特急などの通過待ち駅でもあります。


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 駅の南側にも、大学敷地内に通じる「杉本町南一踏切」があります。

 ここには、ほとんど見かけなくなった「踏切番」がいる建屋が残っています。



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 「開かずの踏切」とは、ピーク時に1時間に40分以上ある踏切。待ちきれずに遮断機のバーを持ち上げての強行突破も数多く、痛ましい死亡・重傷事故を生んでいます。


 高架化に取り残され、事故があとを絶ちません。平成19(2007)年の6月13日にも「杉本町北二踏切」で死亡事故がありました。


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 『流域歳時記・甚兵衛と大和川~この日・何の日」の6月13日にも、詳しく採り上げています。