Specoco制作日記part23 〜初めての地方ツアー〜 | IMAGINE VOICE

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有限会社イマジンボイス 

島根でのお話、もう少し。


一度行った場所って不思議と親近感が湧いて、また行きやすくなるんだけど。

島根の美保神社は、その中でも何度でも行きたくなる場所になりそうだなと感じてる。


それはもちろん自分にとって大切な思い出が出来たからというのもあるし、

地元の方との出会いも大きい。

今回の「神と海の祭」を主催されているスタッフの方々には本当に親切にして頂いた。

ライブの次の日も最後まであるスタッフの子が島根を案内してくれた。

念願の出雲大社にも連れて行ってもらえたね。


そういう中で一番感じたのは、地元の方々が、この土地を心から愛しているんだなぁということ。

僕は東京で育って、もちろん東京が好きか嫌いかで言えば大好きなんだけど。

愛しているかというと、少し違うのかな。

地元の人はみんな島根を気に入ってもらえると心から嬉しそうだった。


でもそれだけ素敵なとこだったってのは僕も一泊しかしていないけど、心から素敵なところだと思った。


素敵な場所っていうのもきっと人ありきなのかなとも思う。元をたどればその人を形成するのも、その場所の影響も大きいんだろうけど。つまりは人と自然とは切っても切り離せない関係なのかな。


簡単に言うと僕が今回歩いた島根の街は、人も自然も本当に純粋で優しい街だった。

こんな感覚になれたのも島根県が始めてだったなぁ。もちろん日本には素敵な場所がたくさんあるのでしょう。

でもたまたま僕にとっては、島根が初めての経験だったね。


若い人たちが島根をもっと知ってもらいたい。もっと好きになってもらいたい。たくさんの人に気に入ってもらいたい。

そんな強く優しい想いをひしひしと感じた。


だから僕はまた行きたい。僕が何かその力になれるかはわからないけど、出来ることがあるならば全力で一緒に参加したい。


もしみんなも興味持ってくれたら、一度うっかり行ってみてほしい。美保神社に行ってみてほしい。その周りにある景色と人々は本当に素晴らしい。行ったら教えてねん。きっと愛しちゃう場所だと思う。行ったことがないのに懐かしい。どこか青春も匂わせてくれる。


あかん、島根を褒めすぎた。このあと大阪と福岡のライブの話をするんだけどね。でもお世辞は一つもないぜよ。

そして大阪も福岡も最高だったぜよ。


さあ大阪と福岡を振り返ろう。


まずは大阪だね。


specocoにとっては初めての地方だったのよ。大阪。


そもそもどうして地方を回ろうとしたかは、直接specocoを応援してくれてる人に感謝を伝えたい。ただそれだけ。

ぼくらみたいな新米バンドが活動して半年くらいで地方を回れるということ自体、普通じゃありえないことで。

色んなことに感謝しなくてはいけない。はっきり言えば僕らの実力でそうなっているわけではない。


でも不思議とspecocoを応援してくれる方々がいてくれて。どんな風に感謝をしていいか本当にわからなくて。

東京だけで活動してたとして。東京でのライブで段々とお客さんが増えてきて。というような成り行きであればきっと地方に行くことはまだなかったのだと思う。


でも何もまだ活動してなかったのに、ライブもまだ一度もしてなかったのに。5月にCDを出した時にたくさんの方が購入してくれて。それも東京だけでなく、色んな場所から発注を頂いて。


地方に行くのは交通費と宿泊費がかかるから、きっと東京だけでやっているほうがいいのかもしれない。でも僕らが最初に頂いたのは僕らが頂くべきものじゃないと思ったから。だからこそ返したかった。それはメンバーとも一杯話した。

感謝を忘れてはいけないスタートをさせて頂いたのだと。そしてずっとそれを忘れてはいけないバンドなのだと。


だから行けるとこには直接お礼を伝えに行こうと。そしてメンバー全員で行くにはまだ僕らの動きでは厳しいから。

フッキーとオカムーと三人で。


大阪の話をすると、ぼくは1週間大阪に滞在しました。

フラミンゴさんでのワンマンライブの日にちが決まって、せっかくならその前後で対バンライブでもいいから

大阪でたくさんライブ出来たらいいなぁと思っていたら、たまたまsonar Uというライブ行き放題サービスを開始された会社の方が色々ブッキングしてくださって。これも不思議なご縁で。感謝です。


まずは戎橋TSUTAYAさんでのインストアライブを一人でやらせて頂きました。


戎橋ってまさにあのグリコのポーズのとこね。かに道楽とか食いだおれとかあるとこね。

そんなとこでライブ出来たのもsonar Uさんのおかげで。


でもさ、一人でライブやるのってspecocoでは初めてだし、僕個人としてもおそらく10年以上ぶりだったね。

シンガーソングライターとして18歳の時に歌い始めて、その時から人前は苦手で。

それからは人を輝かせることのほうがしっくりきてて。提供側として裏方のほうがしっくりきてて。

でもね、今回そんな10年以上ぶりに一人で歌うことになって、もう18歳の時とは全然気分が違ったね。


18歳の時は自分のために歌ってたんだろうな。もう今回は違ったね。specocoとして歌ってた。

もちろん緊張はしたんだけどね。

これがさ、戎橋のTSUTAYAさんのイベント会場が、蛍光灯の下で歌う感じで、特に照明があるわけではなかったから

聞いてくれてるみなさんの顔が丸見えで。

別の緊張があったね。たぶん聞いてくれてる人も同じだったと思う。


そして、いつも聴きにきてくれてる方も大阪に聴きに来てくれてたり。やっぱり知ってるお顔が見えると本当に安心する。

ありがとう。本当にいつもありがとう。


でね、ずっとspecocoを応援してくれてた人で、初めて会えた方もいたね。大阪来て良かったって思える瞬間だね。

ツイッターとかブログでは会話をさせてもらってた方と、実際会えたときの嬉しさは格別だね。


大阪1日目はそんなほっこりした気持ちと、10年ぶりに一人で演奏したという経験をさせてもらった1日目でしたね。


そして1日空けての大阪3日目に、寝屋川ビバモールというショッピングモールでのライブをやらせて頂きましたね。


これはね、僕にとっての初めての野外のライブでしたね。ちなみにこれも一人でね。

8アーティストくらい出るイベントでしたね。僕はイベントが始める前からいたんだけどね。

その時点でいつもspecocoを聞いてくれてる方も他のアーティストの演奏を聞いてくれてる姿があって。

なんか嬉しかったね。誇りに思った。これ、上から言ってるように聞こえたらごめんなさいなんだけど、

spe麻呂って本当に礼儀が良い方ばかりだなって思う。これは僕のおかげでもなんでもなく、元々そういう方達なんだと思う。

勝手に僕がそれに誇りを感じてるだけなんだけど。本当に麻呂は誇り。自慢のlover。


ショッピングモールでのライブだから、人が集まるライブもあればそうでもないライブもあって。

そんなのを見てると、自分の出番がとても不安になる瞬間もあったんだけどね。

でも幸いその日は本当に天気が良くて。雲一つない青空の下、歌える幸せを感じながら歌えたね。


まずはね、「夏に舞う花」を歌ったんだよね。

リハーサルはなかったから、どんな感じの環境で歌えるのかなぁなんて思ってたけど。

歌い始めた瞬間からめっちゃ気持ち良かったんだよね。初めての感覚。

いつもは箱の中で歌ってたから。天井も壁もないところで歌うのは初めてで。

自分の声がどこかで跳ね返ってくることもなく、空の向こう側までずっと届いていく感じが、歌ってる自分にも感じれた。


だから気分めっちゃいいまんま歌ってたら、歌い始めてすぐ人がたくさん集まってくれて。

嬉しかったなぁ。子供達も自然と手拍子してくれたりして。こっちが優しさをもらった感じ。


トークでポケモンの主題歌作ったんだよってお子様に言ったら「知らなーい」って言われたけど

またそれがほっこりな感じで。単純に楽しかったし、癒しをもらえたイベントでした。


その後の物販でも初めましての方がCD買ってくれたり、そのショッピングモールの近くに住んでいる人からツイッターで

「モールの近くに住んでいて、歌声が聞こえてきて検索しまくって辿りつきました!大阪のライブ行きます!」っていう

メッセージを頂けたり。実際にライブにも来てくれたり。


ぼく、野外でのライブ気に入っちゃったなぁ。寝屋川また行きたいなぁ。


そんなこんなで一人でのライブは2回大阪でやれたのよ。もう今後一人でのライブはないかもしれないくらいレアなライブ

だったのかもと思いつつ。


その後待ってたのは、フッキーとオカムーとの三人での対バンライブとワンマンライブ。

どちらもフラミンゴ・ジ・アルーシャさんでのライブ。


こちらも人とのご縁で紹介して頂いたライブハウスなんだけど。

ここがまたすごく良くて。


何が良いってたくさんあるんだけど、まず雰囲気がね、大きなシャンデリアがあって、客席にはそれぞれテーブルがあって、

お酒を飲んだり、美味しいご飯を食べながら優雅に音楽を楽しめるようなライブハウスで。

しかも毎回ライブをUstreamで生配信していて。大阪にいなくてもライブを生で見れるというような粋な演出。


ぼくね。正直このフラミンゴ・ジ・アルーシャさん気に入っちゃった。スタッフさんも素晴らしい方々で。

ライブが終わった次の日にね、スタッフさんがみんなキッチンやらでspecocoさんの歌を口づさんでいますっていうメールを頂いたりで。嬉しいよね。


ライブもね。正直最高に楽しかった。地方でのライブは初めてだから、不安なこともたくさんあったんだけど。

たくさんの方が来てくれて、そしてライブ中も一緒に会話しながら歌えた気がする。感謝を伝えにいくつもりが

またありがとうの気持ちが増えちゃったよ。

ライブ終わっての物販でもたくさんの方とお話できて。来て良かったぁってほんとに思った。


打ち上げでも美味しいご飯を満喫出来て。大阪は本当に間違いない。温かかった。人も街も。


たぶんまたすぐ行く。また感謝しに行かせてね。


そして福岡。


ここはぼくが生まれた場所でもあるからね。

福岡はフッキーとオカムーとの3人で一泊というスケジュールだったんだけど。


最初からアクシデント。羽田空港で待ち合わせだったんだけど、オカムーが来ないという。

うっかりお寝坊しちゃったみたい。で、起きたのが10時。羽田空港集合時間が10時だからね。

僕らの2本後の飛行機でオカムーは向かうことになるんだけど。


僕らはもう3人で何度もリハーサルもライブもしてきたから、そんなに焦らないでいれたんだね。

むしろライブのトークで話そうってニヤニヤしてる自分がいたくらいだからね。

そして、福岡空港についたらお出迎えをしてくれたspe麻呂様たちがいて。嬉しかったなぁ。

ぼくらはあくまで一般人なんだけどさ、そんな風に手を振ってくれたりして。今すぐハグしに行きたかったわ。

調子には乗ってないからね。本当に嬉しかったよ。ありがとう。


オカムーの到着まで時間があったからぼくとフッキーは早速ラーメンを食べに行ったね。

美味しかった。ちょっと美味しすぎて、ラーメンもチャーハンも雑炊も餃子も色々食べ過ぎてあとで後悔したけどね。


で、リハーサル始めて30分くらいでオカムーが大御所のように登場したね。

オカムーは色んな人のツアーでサポートとして回ってるんだけど、寝坊したのは初めてらしい。

おーーーい。麻呂ちゃーーん、怒っていいとこやでーー♪


で、無事にリハーサルを終えて、本番を迎えるわけだけど。


福岡でのライブは本当に勉強になった。これが一番の感想。


僕らが少しだけライブ慣れしてたんだと思う。いつものように臨んだつもりなんだけど。

少しいつもと違った。

specocoのワンマンライブであったから、みんなとまったりゆっくりお話しながらライブしたいなぁと思ったんだけど。

最初にトークをした時点でいつもと違った。


いつもは何をしゃべっても反応が濃い感じで返ってきてくれるんだけど、福岡は違ったんだよね。

ちなみに最初に言っておくと福岡を否定してるんじゃないからね。むしろ大好きだからね。


でもね、確かに違ったのよ。それは今までの僕らがお客さんに助けられて来たんだってこと。

だから本当に良い意味で勉強になった。だって僕らがそれを導かなきゃいけない立場なんだもん。

正直何をしゃべってもいつもの反応とは違ったから、段々ぼくもテンパって来ちゃって。

どうしようこの空気っていう状態。


でね、いつものspeAcoライブのように、即興で曲を作るコーナーになって。


「誕生日の方とかいますか?」って聞いたらシーンって状態になって。

これあかんやん。どうしよう。ってなったけど。

そんな今の状態を歌にしてみようと思って歌ってみたんだよね。


「福岡の人はあったかい人ばかりだって聞いてたけれどもーーー♪」みたいな歌を。


そしたら急にウケてくれたんだよね。手拍子も始まって。


否定で始まった歌を、結局は福岡の人はやっぱ良い人だったみたいな歌で終わって。


ライブって生き物だと思った。


後から思ったんだよ。福岡の女性は一歩引くタイプだということ。

そして、ライブハウスというところに来るのが初めての方が多かったということ。

でも結局はそういう方々を僕らが導かなきゃいけないということ。


ほんとうにライブというものを勉強させてもらえた。


福岡はね、またリベンジしに行きたい。もっと早い段階で一つになれるライブが出来るように

成長したspecocoをもう一度見てもらいたいぜよ。


でもね、最後はみんな立ち上がってくれて一つになれた記憶があるんよ。

もっともっと心が近づけれるように頑張るからね。どうかもう一度チャンスを♪


とにかく大阪も福岡も最高の思い出になった。


感謝を直接伝えるためにツアーを回っている。それは本当。

このあと北海道と名古屋も行く。

でもそれで感謝が済んだなんてちっとも思っていない。


まず、直接伝えたかった。ただそれだけ。


これからが本当の感謝の始まりだから。


頼むでー。まだ感謝させてな。


怒涛の勢いでブログも書いたから書き忘れてることたくさんあると思うから、

また近々書くから。


とにかく本当に今回会いに来てくれた人、まだ会えてない人も本当にありがとう。


これからも感謝をさせてほしい。それを忘れず歩いていくから。


ほな、またねー♪