「宇宙カフェの奇妙な客」
地球のある街に、異世界の異星人たちと交流する宇宙カフェがあった。
ある日、そのカフェには見たこともない外見を持つ謎めいた異星人が現れた。
彼は頭から足先まで銀色の鱗で覆われ、鋭いトゲを持つ不思議な生物だった。
店主のサーシャは好奇心旺盛で、その異星人に近づいて挨拶した。
「こんにちは、初めて見る顔ぶれですね。どこの星から来たんですか?」
異星人はシュッとした音を立てて喋り始めた。
サーシャは彼の言葉をスキャンし、宇宙翻訳機を通して彼の言葉を理解した。
「私はズィランド星から来た者だ。名をグリシュタンと言う。地球のカフェに興味を持ち、訪れてみたのだ。」
サーシャは興奮して、彼に色々と尋ねてみた。
「ズィランド星ではどんな文化があるんですか?」
「あなたたちの宇宙船はどんな形をしているんですか?」
「宇宙の果てに何があるんですか?」
グリシュタンは優雅にトゲを揺らし、答えた。
「ズィランド星では色と音の芸術が発達しており、宇宙船は私たちの意識によって形を変えることができるのだ。
そして宇宙の果てには、光と闇が交じり合い、新たなる世界が生まれているという不思議な存在があると伝えられている。」
サーシャは目を輝かせてグリシュタンの話を聞いていた。
そして、彼の言葉からインスパイアされたアート作品を創り始めた。
筒井康隆風の独創的なSF小説が、実際の世界に少しだけ非日常をもたらしていくのだった。
(了)