過去の私のように

海外で孤独な育児に悩み

寝る間も惜しんで

「海外　発達障害　子育て」と

海外から検索しているお母さんへ。

まったく同じ状況ではないにせよ

少しでも参考になれば、と

海外駐在帯同で約7年半、

自閉症スペクトラムの息子を

ドイツとイギリスの

日本人学校（幼稚部・小学部）に

通わせていた頃の私の体験を、

当時の記録を読み返しながら

少しずつブログに綴っています。

ひとつ前の記事　で、

『【体験談】海外で発達が気になる子を育てる場合、発達検査（知能検査）をどうする？①』日本に住民登録している、いまのうちにやっておくべきこと。海外で発達に心配があるお子さんを育てているお母さんの悩みは尽きませんよね。お子さんの状態はも…

ameblo.jp

もし、お子さんの発達に少しでも

違和感や気になるところがあるなら

たとえ周囲から「大げさな…」と言われても

いざというときに

一時帰国時に発達の相談ができる場所と

つながりを作っておくととを

強くお勧めします、と書きました。

なぜかというと、

私は、それをしなかったために

大変な苦労をしたからです。

今から20年近く前、

2005～2006年頃の話ですが、

夫の転勤でドイツ引っ越しが決まった時に

ちょうど３歳半健診があり

保健師さんとの面談で

近々、海外渡航が決まっていることや

発達の遅れを相談しつつも

基準はぎりぎりクリアしている

ということで療育につながらず、

直前まで通っていた幼稚園（年少クラス）の

担任の先生にも指摘されることなく

ひとりっ子ということで

きょうだいと比べることもなく

これも個性、マイペースだけど

可愛い子…という認識で

当時、住んでいた場所（千葉県）は

引き払い、戻る場所がない状態で

海外渡航をしてしまいました。

ドイツに引っ越し後、

息子のために良かれと思って通わせてた

ドイツの現地園を3か月でクビに

なる事件を経て、

１年間で3度目の幼稚園、

ハンブルク日本人学校の幼稚部

に転園した頃から

息子はありとあらゆる

苦しそうな症状を噴出させました。

四六時中、

「キィキィ」と奇声をあげて

駒のようにクルクル回りながら

当時気に入っていた絵本の

フレーズを叫び続け、

幼稚園の一斉活動を嫌がって

泣き叫んで脱走し、

自由時間（が多い園でした）は

お友だちと関わらず、

ひとりで黙々と遊び、

先生の声掛けも無視…かと思ったら

自分に都合のよいことは聞き分けて

コミュニケーションは取れるけれど……。

他の子どもたちとは明らかに

違う息子の様子に

日本人幼稚園の先生も

対応に困り果て、

私も、精神的に

追い詰められて

まったく眠れなくなりました。

息子がこんな状態になったのは

私のせいだ…と自分自身を責め、

幼稚園の担任の先生や園長先生に

泣きながら相談し、

現地のドイツ人小児科医には

通訳を介しての診察では

受け答えも問題なく

知能の遅れは感じられない。

ドイツ語ではなく

日本語で発達検査をと言われ、

ドイツへ引っ越して約半年がたった2006年冬、

春休みに一時帰国をし

日本で検査をしてもらおうと

私の実家がある大阪近郊で

発達検査をしてくれそうなところに

片っ端から問いあわせました。

実家のある地域の行政の子育て支援窓口では

住民登録がされていないという理由で

対応してもらえず、

いくつかの病院に電話しても

「日本のかかりつけ医の紹介状が必要」

とか、

「紹介状があっても検査まで半年以上待つ」

と言われたりしました。

そんな状況の中で、

日本にいる私の弟が調べ見つけてくれた

大阪市内にある医療機関の小児言語科で

こちらの事情を理解してくれ

紹介状の代わりに幼稚園の先生に

書いてもらった行動所見を持参すれば…と

希望の日時で初診予約を受け付けてくれました。

（こちらの病院ではその後10歳まで

言語療法を受けることができました）

そしてもうひとつ別のルートでも、

息子が通う日本人学校の幼稚部に

お医者さんでドイツに留学中のご家庭の子がいて、

その親御さんに事情を話し相談したら

快く協力してくれ、紹介状を書いてもらって

最終的に自閉症スペクトラムと診断、

その後も息子が中学生になるまで

お世話になった医療機関の小児科に

つながることができたのでした。

と、大変な思いをしながら

どうにか息子の発達の経過を見守ってもらえる

2か所の医療機関とつながることが出来て

それ以降は、一時帰国の際に

検査や診察をしてもらったり

その時点での困りごとなどを相談し

アドバイスをもらえるようになって

ホッとしました。

一時帰国は1年に1回程度で、

1年の大半はドイツ（のちにイギリス）で

夫は年の3分の2は出張で留守なのでワンオペで

子育てしてきましたが、

いざとなったら日本に相談できる場所がある

という精神的な安心感は絶大でした。

過去の私のように

まさかわが子に障害や特性があるとは

思わず…で、海外引っ越し後に

苦労していらっしゃる

お母さんもいらっしゃるかもしれません。

まったく同じ状況ではないと思いますが

何かしら参考にしていただけたら嬉しいです。

※ブログで書いている内容は、

息子本人に気持ちを確認しOKをもらったエピソードや

周囲へのプライバシーに配慮した範囲で書いています。

更に詳しい体験談は、個別相談など非公開の場でお伝えしています。

この苦い経験は

YouTubeでも語っております。（約10分）

音が出ますのでご注意ください。

ドイツ・ハンブルク日本人学校

幼稚園～小学校1年の冬まで3年間お世話になりました。

フォローありがとうございます。

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出口はこっちチャンネル・今川美穂◆わが子の発達に遅れや偏りがあり心配しているお母さん ◆わが子の発達障害特性を受け入れられず悩んでいるお母さん ◆わが子の将来が不安なお母さんにむけて、自閉症スペクトラムの特性がある息子を海外（ドイツ、イギリス）でサバイバルなワンオペ育児で育てたわたし自身の経験をまじえつつ、発達障害特性のある子の育児にお悩みのお母さんの頭のなかを整理し悩…

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【体験談】海外からわが子の発達検査をしてくれる日本の医療機関を探したときの話②