孫が自閉症スペクトラムだと受容するまで時間がかかった私の両親の場合

ひとつ前の記事　では、

自閉症スペクトラムと診断された孫の

将来を心配しながらも応援してくれた

愛にあふれる義母について書きました。

『「頭のなかに入ったモノは、だれにも奪われない」義母から学んだ大切なこと。』「根気が要るけれど、身体にしみこませれば一生モノの宝になる。だから、学校の成績よりも大切なことを、少しでも多くを身につけされてあげてね」 …と、今から1…

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今回は、

そんな理解ある義母とは対照的な反応をした、

私の両親について書こうと思います。

今から約20年前の

息子が自閉症スペクトラムと診断された頃は、

発達障害という概念がまだまだ知られていませんでした。

2004年にようやく発達障害者支援法が制定され

法整備ができたばかり、という時代でした。

息子が自閉症スペクトラムと診断された2006年春は

「特殊教育」とか「特殊学級」という言葉から

ようやく今では当たりまえに使われている

「特別支援教育」とか「特別支援学級」という言葉が

使い始められるようになったばかり。

私の両親にとっては、

「自閉症」とか

「発達障害」という

耳慣れない言葉そのものに

不気味な恐怖を感じ

ショックを受けたようです。

そして、私の母は

孫が自閉症だと診断された事実を

感情的に拒絶し、

やり場のない怒りのような

感情を私にぶつけ、

「〇〇ちゃん（息子）はどこもおかしくない」

「わざわざ病院に連れていかなれば

レッテルを貼られることもなかったのに…」

などという言葉で私を責めました。

母の隣にいた父も、

言葉で責めることこそしませんでしたが

ショックを隠せず

辛そうな表情をしていました。

可愛い孫が、自閉症？

という事実を突然つきつけられて

まさに、晴天のへきれき。

そんなこと、すんなりと

受け止めることができるわけがない。

レッテルを貼られたことへのショックで

気持ちの整理がつかない、

という状態だったのでしょう。

もちろん、私自身も同様に

ショックで泣き暮らし

これからどうしたらよいのやらと

途方にくれているときでしたから、

そんな弱り切っている私に

傷口に塩を塗り込むような態度で

私を責める両親の言動がさらにショックで

それからしばらくの間は

意図的に両親と距離をとる期間もありました。

一時的には険悪になった私と両親でしたが、

それから数年をかけて、

わたしがどうして

あえて息子を医療機関へ連れていき

診断してもらうに至ったのか、

そして自閉症スペクトラムと診断された

当時の私がどんな感情だったのか、

そのつらい感情を抱えながら、

さらに遠く離れたドイツで孤軍奮闘で

歯を食いしばって前を向いて

息子を育ててきたブレない姿勢を

見守ってくれるなかで

両親もいつしか、

診断名があろうがなかろうが

勉強が得意でも苦手でも

運動が好きでも嫌いでも

ちょっと変わった雰囲気でも

可愛いくて愛しい、自慢の孫！

と、ありのままの息子を

心の底から受容し、

どんなときも孫のミカタでいてくれる

息子が赤ちゃんだったころの

無条件に孫を可愛がる

ジイジとバアバに戻ってくれました。

以前の記事　でも書きましたが、

人それぞれの価値観や感情がありますから

理解をしてくれるまで時間がかかる場合もありますし、

いっこうに理解してくれないかもしれません。

でも、わが子のために

逃げずに向き合ってがんばっていれば、

あなたを理解し、共感し、応援してくれる人は

増えてくると思います。

『子どもの発達障害特性を家族が理解してくれないとき。…どうする？』お子さんと関わる時間が短いとなかなか気づいてもらえず、理解してもらえない… わが子が発達障害と診断されたり、発達に特性があると指摘されてお母さんは、シ…

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わたしは、

がんばるお母さんを

いつもブログ越しに

応援しています！

菜の花、クローバー、タンポポ、野いちご…

庭に咲く雑草を抜いて、美しく生ける母のセンスに脱帽

ちなみに、私の両親は健在。

子育てがひとだんらくした私は

子育ての大変だったころに

たくさん助けてもらった恩返しにと

最近は頻繁に帰省し、親孝行にいそしんでいます。

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出口はこっちチャンネル・今川美穂◆わが子の発達に遅れや偏りがあり心配しているお母さん ◆わが子の発達障害特性を受け入れられず悩んでいるお母さん ◆わが子の将来が不安なお母さんにむけて、自閉症スペクトラムの特性がある息子を海外（ドイツ、イギリス）でサバイバルなワンオペ育児で育てたわたし自身の経験をまじえつつ、発達障害特性のある子の育児にお悩みのお母さんの頭のなかを整理し悩…

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晴天のへきれき⇒拒絶⇒葛藤⇒受容のプロセスを経て、孫の発達障害を受容していった私の両親の話