二次感染はロシアから(?)。黒竜江省でクラスター | imaga114のブログ

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和二年(2020)4月24日(金曜日)弐
      通巻6465号   
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 二次感染はロシアから(?)。黒竜江省でクラスター二次感染はロシアから(?)。黒竜江省でクラスター
  哈爾浜、病院から集団感染。省全土に警戒態勢。省都封鎖
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 「ロシアから第二次感染が始まった」。
 中国はロシアとの国境を封鎖しているが、密入国があとを絶たず、国境警備を強化した。
 中国の最北端、ロシアと国境を接する黒竜江省は昔の満洲の一部。かなりのインフラは日本が開発し、開拓団に軍人が夥しくいた。ソ連軍が侵攻し、凄まじい略奪と殺戮が展開された地方である。

 黒竜江省に残る日本軍要塞を幾つか見に行ったことがある。黒河、孫呉、スイフェンガ、ハイラルなど、なんと立派な陣地を日本軍は構築したものと感心した。このあたりの取材記は拙著『風紀紊乱たる中国』(清流出版。絶版)に詳しく写真入りで書いた。

 なかにしれいの『赤い月』は北端の黒河でロケを行った。ロシアの行商が集中して入り込むのは東端のスイフェンガ。西端はハイラルの先にある満洲里(いまは内蒙古自治区に編入された)。合計17ヶ所に、中露国境があるが、ウスリー川は冬季に凍結するため、氷河上をバスが走る。夏はフェリーである。

 スイフェンガもハイラルもロシア的な建物が多くエキゾティックである。ロシア女性が陪席するバア、ナイトクラブも盛業中である。
哈爾浜の目抜き通りはロシア正教会、ロシア料亭、毛皮屋には長身のロシア美人が売り子。それほど地政学的に近いから、庶民の感覚も北京とは異なる。

 西端の満州里の郊外に鉄道で結ばれた駅。そして「国門」がある。貨物列車はロシアの原油を摘んで、チチハル、哈爾浜へ運ばれる。国門の記念碑には、中国軍やソ連軍の行った虐殺行為を、すべて日本がやったことにして彫刻が彫られている。

ハイラルや哈爾浜の歴史記念館の展示も同じ。
 哈爾浜駅は伊藤博文が暗殺された所だが、石碑は撤去され、かわりに安重根記念館が作られた。

 ともかく。武漢コロナ。旧満州の北端に飛んできた。
 哈爾浜のふたつの病院でクラスターが発生し、省都を閉鎖した。感染者、死者の数は不明。中国はロシアに責任を被せているが、じつはこれらはロシアに出稼ぎに行っていた中国人労働者の帰国によるものである。

 国境を締めたため、密入国してくるのも、出稼ぎ帰りだ。密入国と言っても軍人のアルバイト(とくに中国軍)による斡旋である。
筆者自身。黒河で宿泊していたとき、部屋にノック。軍人が入ってきて「明日、露西亜観光に行くのなら手引きする。ヴィザは要らない」とパンフレット持参のセールスだった。翌日、孫呉を降りる予定だったので断ったが、お互いに自由な出入りをしている実態がわかった。

したがってロシアから二次感染流入説はプーチンを激怒させているが、真相はブーメラン現象だ。
モスクワ・ニュースによれば、プーチンは毎日、検査を受けているそうな。