前回更新(2015年7月4日)に
東海道新幹線の焼身自殺事件について書きました。
その中で手荷物検査に伴うコストの話をしたときに
Yahoo!のアンケートページのコメント欄(すでに投票は締め切られていますが、2015年7月23日現在、結果の閲覧とコメントは投稿可能のようです)に「なぜそのような考えになるのか」・「なぜ利用者に(そのコストが)跳ね返ってくるのか」という意味の意見を述べられた方がいらっしゃいました。
当時は、「根本的な理屈を理解されていない」と呆れるあまりその後の返信をしませんでしたが、今回は私が見聞きした範囲での鉄道運賃についてのお話をしたいと思います。
まず、難解な話を抜きにして端的に言えば、
日々の運行にかかるコスト+適正な利潤=運賃
となります。
ここでいう「適正な利潤」というのは会社の儲けだと勘違いされる方もいらっしゃいますが、鉄道を含めた公共交通機関は日々安全・安定運行のため、定期的に老朽設備の取り換え・補修を行わなくてはなりません。
鉄道車両における各種検査もその一つで検査項目ごとに法律で一定の期間が決まっています。
これらの維持管理にはかなりの資金が必要となることからこのような形になるのです。
一方大都市圏では利用者も多いので一人当たりのコストも低減することができこの設定を低く抑えることもできます。
また、競合他社との競争力という意味で、事業者によっては特別に低く設定している区間もあるようです。
一方、地方都市では利用者の数が大都市圏と比較して圧倒的に少なく、どれだけコスト低減の努力しても高めの運賃とならざるを得ず、且つ、それでもなおコストの回収すら厳しいという事業者もあります。
私は、
「もし新幹線に手荷物検査を導入するなら在来線(私鉄・第三セクター含む)でも実施しなければ意味がない」と散々述べてきましたが、もし導入された場合はこの
「日々の運行コスト(単純に機器設置や運用する人の人件費)」が増えることになるので、「運賃に跳ね返ってくるよ」ということを言いたかったわけです。
後は、四国だけを取り上げると夕方以降特急停車駅でも無人という駅が多い四国ではどう考えても人員配置はできないですし、全体から見ても現状下では鉄道での航空業界並みの手荷物検査は現実的な選択とは言えないというわけです。
前にも述べましたが、何もしなくていいとはまったく思っていません。
ただ、現実として鉄道警察の組織強化、巡回強化など人海戦術に頼らざるを得ないという意見は現時点でも不変です。
今治駅も駅構内に鉄道警察の詰所はなく、少し波止浜よりの高架下に駅前交番があるだけなので、ここらあたりの改善をすべきかと思います。
あくまでも私個人の意見なので参考程度にご覧いただけますと幸いです。