あの日は


多分

下を向いて

歩いていた






だから

すぐ横から

声をかけられるまで

気づかなかった






その家は

薔薇の花盛り






門の柱の上に

腰掛けていた

小学生の男の子







何も言わず

ただ

薔薇の花を一輪






私にさしだして

手渡してくれた






あの時

私は

中学2年生






今でも

時々思い出す