※このお話はノンフィクションです。
私の実家は北海道函館市の隣町。
三世代で昆布漁を営んでおりました。
物心着いた頃には、昆布のお仕事を家族総出で行うのが当たり前の環境。
昆布漁について。
祖父、祖母、父、母、姉、姉2号、兄、私。
8人で、年間1000本~2000本の養殖昆布の出荷を行います。
『昆布1枚1万円だと思え❗』と教えられてきたので、収入は1000万~2000万?
そこから船のガソリン代やら、諸々経費を払ったら半分位の利益でしょうか。
昆布の値段は時価なので、その時々で売値は違います。
出荷した昆布の値段は町内放送でお知らせされます。
『1等昆布 キロ○○円、2等昆布キロ○○円、、、』これを私は必死にメモする係です。
昆布漁は、ほんとうに手間がかかります。
役割分担ですべての作業を行います。
2:00~3:00 父・祖父漁に出る。
天候により1日150本~300本程を採取。
4:00~4:30 母と子供達は漁港と干場に手分けして向かう。
寝坊すると車に乗り遅れ、15分程歩いて干場に向かい待機。
待機中、網の上に寝転がりまた寝る。
目を開けると視線を感じ、森のなかに目をやると鹿と目があう。雉が歩いている。ムササビが飛んでいる。
5:00~6:30 上がってきた昆布を1枚1枚手作業でひたすら干す。
6:30~7:30 家族で朝食、時間があれば仮眠
7:30~11:00 登校又は休日は仮眠
母と姉は朝食の片付けとお昼の準備当番
父と残りの人
製品化できるよう折り畳んだ昆布を、天日干しする。(2~3回行う。)
祖父・祖母・父・残りの子供達は、昨日干した昆布を製品化できるように処理。
11:00~12:00 砂引き
祖父・祖母・父・残りの子供達
(天日干しで半乾きになった昆布が隣の昆布とくっつくのを離したり、下に敷いている石がくっつかないようにする作業)
12:00~13:00 お昼
13:00~14:00 シエスタ(昼寝)
<雨が降ったらシエスタ返上し、干した昆布をすべて回収>
14:00~17:00(18:00)
天日干しした昆布回収
ひたすら製品化作業
17:30~19:30 朝干した昆布回収。
湿り気がないと折れてしまうので、日が落ち昆布が湿ってくるのを待つ。
父の合図で一斉に回収。
最大のチームプレイの見せ所です。
19:30~20:30 夕食 子供達夕食の片付け→お風呂の準備。各自入浴し、寝る準備。
20:30~ 父・母 本日回収した昆布を<明日の製品化作業のための準備>
20:00~21:30 父、晩酌→寝落ち 母、夕食の片付け→寝る
これが6月~8月の夏休みおわりまで、毎日繰り返されます。
GWが終わる頃、『いつから昆布やるの⁉』と頻繁に聞きます。
『6月○日から採るよ。』と言われた日から、憂鬱な日が始まり悪魔のカウントダウンが始まります。
3才~18才までの15年間。
毎年の夏の思いではこれ。
産まれる家の職業は選べません。
今でこそ、家族全員で仕事ができ、ほぼ毎日一緒に過ごしたたくさんの思い出には感謝しかなく、両親の働く背中を身近で見ながら成長できたことは貴重な時間で。
6人家族が揃っていた期間は短かったですが、濃い幸せな時間でした。
何をお伝えしたかったかというと、それだけとても漁師は大変だということ。
漁師の嫁は本当に大変です❗
次回に続く、、、🐲
次回は、漁師の家がなぜ龍神様を奉るようになったのか。

