夫は、あまり典型的なドイツ人らしくないドイツ人だと前に書いた。
だけど、ケーキを焼くのは好きなようで、彼のケーキはとても美味しい。
その点においては、むしろとても「ドイツ人らしい」と言えるかもしれない。

 

ドイツでは、ちょっとした手土産にケーキを焼くことが多い。
パーティーや子どもの行事、誕生日、家族の集まりなど、ケーキはいつもどこかに登場する。
義理の妹なんて、どのケーキを焼いてもケーキ屋さんみたいな出来栄えで、毎回びっくりする。

 

私はというと、料理は好きだけれど、お菓子作りとなると少し勝手が違う。
料理のように「いいさじ加減で」作るわけにはいかないし、きっちり計る作業があまり性に合っていない。

 

そんな夫が、先週末にティラミスを作った。
マスカルポーネチーズが半分余ってしまい、それを使って、昨日はフルーツ入りの砂糖なしケーキを焼いていた。
残った食材で、ケーキだけじゃなく料理もぱぱっと作ってくれることがある。

 

私にはない彼の特技。
そして、きっと私にしかできない何か。
そんなふうに、お互いの違いをうまく組み合わせながら、今日も暮らしている。