昨日に引き続き、エホバの証人の親が子供に対して"懲らしめ"と称しておこなってきた体罰についてです。

鞭自体の道具や頻度、回数等については個人差があるため、あくまで自分が受けたことを事実と記憶から書きます。

 

他の2世3世の方がTwitter等で証言してくれているとおり、集会中の居眠り、集中していない、メモを取らない、伝道活動中の素行が良くなかったことなどといった理由で鞭を受けました。

「今日帰ったら〜のことで鞭ね」と言われて、帰る道中はどうやって鞭の回数を減らしてもらうか必死でした。軽減されることはありませんでしたね。

中学生くらいまでは受けてたと記憶してます。

 

ここからは当時のリアルな鞭の一連の行為ですので、フラッシュバックする方などは読まない方がいいかもしれません。

 

 

 

帰ると、私自ら鞭(うちではベルトでした)を持って来させ、まず鞭を受けることの理由を本人から述べさせます。

理由がわからなかったり理不尽(既に理不尽なんですけどね笑)だった場合は何度でも母親が納得するまで言わされました。

その後、お尻を突き出すわけです。

母親は私に鞭を打っているときにベルトが落ちないように、手に数回ベルトを巻いた上で打つわけです。

うちの場合はだいたい少なくて1度に10回程度、多い時は1度に50回以上というときもよくありました。

 

いくらお尻が神経が鈍いといってもベルトによる鞭ですよ...もう痛いとかいうレベルではありません。

 

そして鞭が終わると最後には、祈りをさせられます。

あなた(エホバ神)が大事にしろといった集会で眠りました、ごめんなさい、不完全さをお許しください...といった感じで。

 

鞭という体罰は物理的な虐待であることはもちろんですが、こんなことを幼稚園から中学生という一番いろんな意味で周りを吸収していく時期にやられましたのでおかしくなりますよね。

 

特にエホバの証人は、自分の意見より神様や組織が言われることが絶対正しいと教え込まれます。疑問は論点をすり替えられ彼らの書物からの説明で結果的に「神がいつか正してくださる」で片付けられてしまいます。

また話題にもなっていますが、もうすぐエホバ神がハルマゲドンを起こし、エホバの証人以外を全て滅ぼすので、いつでも「こちら側」にいないと滅ぼされる、と脅迫を刷り込まれています。

 

よって、何をする、考える、見る、というすべてのアクションに対して常に、怒られないかな、これはいいのかな、エホバ神や組織、親を悲しませないかな、という思いが完全に優先し、自分の気持ち、意見、好みを表現することが麻痺して出せなくなる、また思わなくなってきます。

いわゆるマインドコントロールの一部ですね...

 

これが染み付いてしまったおかげで本当の自分を表現できない方がたくさんおられると思います。

自分自体がうまく形成されておらず、常に他人への恐れなどから社会に順応できないところがいまの自分にもあります。

 

エホバの証人の組織は、自分達以外のことを「世」と表現し、「世の娯楽は悪」「世の楽しみは一時的な癒しはあるが神の命令は永遠で心から満足できる幸福がある」といい、実質一般的な娯楽からも遠ざけさせます。

こうなると、みなが幼少の頃に遊んだこと/ものなどについていけず、なぜそれが面白かったのか/ハマったのかの気持ち理解できず、子供のときから社会から疎外される結果となります。

そしてそれが正しいことであって、知らない人からはそのせいで嘲笑や迫害を受けるが、それらの人はもうすぐ来るハルマゲドンでいなくなることになる、という予言まで用意することで虐待を正当化してきているのです。

 

「鞭」

このワードを聞くだけであの頃の記憶が鮮明に蘇ってきます。

 

組織は「一部の親の行き過ぎた言動だ」と言い訳してるそうですね

はっきり言いますが

組織は明確に鞭を与えることを指示していました。

鞭を与えないと滅ぼされる、鞭を与えないのは親として子への愛情がない証拠だとも。

 

それによって正常な成長期を過ごせず社会で苦しむ人が存在していることをぜひ皆さんにも知っていただきたいです。

ぜひ地域レベルでもいいですので悲惨な実体を把握し対応方針を検討していただきたいです。