私の通勤電車がカラヴァッジョの絵でいっぱいになった11月

吊革広告も壁広告も全部が「音楽家たち」の絵になっていたので
なんだか感慨深くなってしまいました
本当は一両全部の写真が撮りたかったんですが他の乗客さんが
いたのでささやかに吊革広告だけ撮りました
11月13日~1月16日まで天王寺の大阪市立美術館で開催された
メトロポリタン美術館展の宣伝作品がカラヴァッジョんですよ~
この「音楽家たち」の作品が至る所で宣伝されていましたが
実際行ってみると他にも素晴らしい作品が多くあって
結局3時間弱も館内で絵を見続けてしまいました
美術館へは平日の12月9日木曜日の朝イチに予約を入れて
動物園前駅からじゃりン子チエの景色?通りを歩いて
美術館へ向かうと正面に近代和風建築の建物が見えてきます

天王寺駅から行く人が多いと思いますが
動物園前駅から行くのが個人的にはオススメです
入口にもカラヴァッジョ

チケットもカラヴァッジョ

中に入ってもカラヴァッジョ

こんなにカラヴァッジョばかりで
一般の人達はどう思ってるんでしょうね
イタリアではもちろん大人気ですが日本ではまだ
知名度も人気もイマイチだと思うんですけど~
この「音楽家たち」はカラヴァッジョがまだ若い頃
ローマに出てきてパトロンとなったデル・モンテ卿の家に
住んでいたときに描いた作品で
妖艶な少年像を多く描いていた中の一つです
初期作品なので、カラヴァッジョ作品の中での
大傑作ではないと思いますが・・・
日本にカラヴァッッジョを広めようとしている人が
いるんでしょうかね
私個人としては メトロポリタン美術館に行かないと
見ることができないはずの妖艶少年シリーズの作品が
見れたので超ラッキーです
傑作揃いの展示作品の中からお気に入りの作品を
展示順に感想をつらつらと書いていきたいと思います
(絵はパンフレットと購入したポストカードの写真なので
画像は悪いです)
Ⅰ信仰とルネサンス から
フラ・アンジェリコ「キリストの磔刑」

まさかフラ・アンジェリコの作品を日本で見れるとは
フラ・アンジェリコと言えばフィレンツェのサンマルコ寺院で
たくさんの素晴らしい作品を見ましたが
この作品はおそらくフィレンツェに来る前の初期の頃の作品ですよね
どこかの教会に飾られていた絵なのかな?
フラ・アンジェリコは最後ローマで亡くなったようで
ミネルヴァ教会でお墓を見ました
ラファエロ「ゲッセマネの祈り」

ラファエロも来てました~ この作品は
ペルージャのサン・アントニオ・ディ・パドヴァ女子修道院の
「聖母子と聖人たち」のプルデッラ(祭壇画の最下部を飾る小さめの絵)
として描かれた有名な作品です
弟子達ホントよく寝てる・・・
フィリッポ・リッピ「玉座の聖母子と二人の天使」
フィリッポ・リッピも来てくれてました!
彼らしい作風で右手にバラを持った聖母に抱かれた
イエスはまん丸なお顔で大福ちゃんみたいです
奥行きがとても美しく描かれてました
残念ながらパンフレットにもポストカードにも
絵がなかったので掲載できないのが残念
ルーカス クラナッハ(父)「パリスの審判」

これも有名な作品
トロイアの王子パリスに美をアピールする
三美神(ミネルヴァ ヴィーナス ユノ)
ヴィーナスの帽子に矢を向けている息子の
アモールが可愛いですね
エル・グレコ、ヴェロネーゼと続き
ティツィアーノの「ヴィーナスとアドニス」もありました
彼はこの作品いっぱい描いていますよね~
数多く存在する「ヴィーナスとアドニス」ですが
私は実際に見たのは初めてなので感動しました
アドニスを引き留めるヴィーナスの表情が
ドラマティック
この作品もパンフレットもポストカードも無かったのが残念
Ⅱ絶対主義と啓蒙主義の時代 から
ベラスケス、ルーベンスの作品の後
カラヴァッジョの「音楽家たち」が見えてきました
やっとポスターや宣伝ではない本物です
見るのも最初で最後になるだろうこの作品
一番長く見てました
フェルメール「信仰の寓意」

フェルメールの作品は小さいのが多いのにこの絵は大きく
しかも珍しく寓意画であるとのことで貴重な絵のようです
そういえば、フェルメールの作品は生活感のある絵ばかりですよね
レンブラント「フローラ」
ビッグネームが続きます
「フローラ」と言えばウフィツィ美術館にある
ティッツィアーノの作品があまりにも美しいので
比べてしまって申し訳ないんですが
ちょっと地味な印象でした
ニコラ・プッサン「足の不自由な男を癒やす聖ペテロと聖ヨハネ」

プッサンはフランス人なのに生涯のほとんどを
ローマで過ごしていたので
お墓もローマのルチーナ教会にありましたね
ベルニーニの作品を見るために訪れたルチーナ教会で
プッサンのお墓を見付けて驚いたのを覚えています
プッサンのこの作品はラファエロの影響を強く受けているようで
構図も、色彩もヴァチカンの「アテネの学堂」に似てます
この絵の舞台はエルサレムの神殿入口です
私はこの登場人物の服の色の組み合わせが大好きなんです
ブルー✕イエロー グリーン✕グレー エメラルドグリーン✕ピンク
ブルー✕山吹色 グリーン✕オレンジ いいわね~
ラ・トゥール「女占い師」

私の知っているラ・トゥールの作品はルーブル美術館にある
「いかさま師」と「大工の聖ヨセフ」
作風の異なる二つの作品はとても素晴らしく
今回メトロポリタン美術館展で彼の作品を見ることができるのを
とても楽しみにしていました
占いをされている青年と騙している3人の女性の
表情、目線にその場で見ているような臨場感を味わえます
カラヴァジェスキの一人としても名前を知られている
ラ・トゥールですが確かにこういう風俗画も光と闇の対比を
描いた作品もカラヴァッジョの影響を受けたのがわかりますよね
この作品を日本で見ることが出来たのは本当に嬉しいことです
フランソワ ブーシェ「ヴィーナスの化粧」

この作品は見るからにロココで私の好みではないんですが
あのポンパドール婦人のお気に入りの画家ということで
ちょっと興味を持ちました
マリーアントワネットの専属画家をしていた女性画家
エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブランの
「ラ・シャルトル伯爵夫人」の次に展示されていた
マリー・ドニーズ・ヴィレール
「マリー・ジョゼフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ」

ル・ブランに続く18世紀の女性画家の作品です
そういえば、ルネサンス、バロックと有名な絵の画家は
男性ばかりでやっと女性が登場してきたんですね
Ⅲ 革命と人々のための芸術から
ジョゼフ・マロード・ウイリアム・ターナー
「ヴェネツィア サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む」

ターナーも来てました
しかも、ヴェネツィアのサルーテ聖堂からの景色です~
ドゥカーレ宮殿、サンマルコ広場の鐘楼 右手に描かれているのは
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会でしょうか?
サルーテ聖堂は運河の先端にあるので右手に建物は無いはずなので
実際のヴェネツィアと少し変えて描かれているようですが
とても美しく描かれてます
黄金が絵の中に散りばめられているので輝いています
この絵もとっても素敵です
後は印象派の絵が続いて展示は終ります
私がニューヨークのメトロポリタン美術館に行ったのは
もう30年前も前
そのときは印象派の絵画が大好きだったので
印象派の作品のみを見て回ったのを覚えています
印象派以外にも、素晴らしい作品があったのに
その時は見向きもしなかったのが悔やまれますが・・・
年とともに好みも変わってくるので仕方ないですね
今回はメトロポリタン美術館のヨーロッパ絵画展示室の
改修工事(屋根と天窓を改修しているらしい)なので
本来なら門外不出の作品が日本に来ることができたようです
(工事中も日本出張で荒稼ぎ?
やるなメトロポリタン美術館! なんて思ってませんよ )
とってもありがたいですね。チャンスがあれば東京にも見に行きたいな
いや 早くイタリアやフランスに行ける日が来て欲しいです

吊革広告も壁広告も全部が「音楽家たち」の絵になっていたので
なんだか感慨深くなってしまいました
本当は一両全部の写真が撮りたかったんですが他の乗客さんが
いたのでささやかに吊革広告だけ撮りました
11月13日~1月16日まで天王寺の大阪市立美術館で開催された
メトロポリタン美術館展の宣伝作品がカラヴァッジョんですよ~
この「音楽家たち」の作品が至る所で宣伝されていましたが
実際行ってみると他にも素晴らしい作品が多くあって
結局3時間弱も館内で絵を見続けてしまいました
美術館へは平日の12月9日木曜日の朝イチに予約を入れて
動物園前駅からじゃりン子チエの景色?通りを歩いて
美術館へ向かうと正面に近代和風建築の建物が見えてきます

天王寺駅から行く人が多いと思いますが
動物園前駅から行くのが個人的にはオススメです
入口にもカラヴァッジョ

チケットもカラヴァッジョ

中に入ってもカラヴァッジョ

こんなにカラヴァッジョばかりで
一般の人達はどう思ってるんでしょうね
イタリアではもちろん大人気ですが日本ではまだ
知名度も人気もイマイチだと思うんですけど~
この「音楽家たち」はカラヴァッジョがまだ若い頃
ローマに出てきてパトロンとなったデル・モンテ卿の家に
住んでいたときに描いた作品で
妖艶な少年像を多く描いていた中の一つです
初期作品なので、カラヴァッジョ作品の中での
大傑作ではないと思いますが・・・
日本にカラヴァッッジョを広めようとしている人が
いるんでしょうかね
私個人としては メトロポリタン美術館に行かないと
見ることができないはずの妖艶少年シリーズの作品が
見れたので超ラッキーです
傑作揃いの展示作品の中からお気に入りの作品を
展示順に感想をつらつらと書いていきたいと思います
(絵はパンフレットと購入したポストカードの写真なので
画像は悪いです)
Ⅰ信仰とルネサンス から
フラ・アンジェリコ「キリストの磔刑」

まさかフラ・アンジェリコの作品を日本で見れるとは
フラ・アンジェリコと言えばフィレンツェのサンマルコ寺院で
たくさんの素晴らしい作品を見ましたが
この作品はおそらくフィレンツェに来る前の初期の頃の作品ですよね
どこかの教会に飾られていた絵なのかな?
フラ・アンジェリコは最後ローマで亡くなったようで
ミネルヴァ教会でお墓を見ました
ラファエロ「ゲッセマネの祈り」

ラファエロも来てました~ この作品は
ペルージャのサン・アントニオ・ディ・パドヴァ女子修道院の
「聖母子と聖人たち」のプルデッラ(祭壇画の最下部を飾る小さめの絵)
として描かれた有名な作品です
弟子達ホントよく寝てる・・・
フィリッポ・リッピ「玉座の聖母子と二人の天使」
フィリッポ・リッピも来てくれてました!
彼らしい作風で右手にバラを持った聖母に抱かれた
イエスはまん丸なお顔で大福ちゃんみたいです
奥行きがとても美しく描かれてました
残念ながらパンフレットにもポストカードにも
絵がなかったので掲載できないのが残念
ルーカス クラナッハ(父)「パリスの審判」

これも有名な作品
トロイアの王子パリスに美をアピールする
三美神(ミネルヴァ ヴィーナス ユノ)
ヴィーナスの帽子に矢を向けている息子の
アモールが可愛いですね
エル・グレコ、ヴェロネーゼと続き
ティツィアーノの「ヴィーナスとアドニス」もありました
彼はこの作品いっぱい描いていますよね~
数多く存在する「ヴィーナスとアドニス」ですが
私は実際に見たのは初めてなので感動しました
アドニスを引き留めるヴィーナスの表情が
ドラマティック
この作品もパンフレットもポストカードも無かったのが残念
Ⅱ絶対主義と啓蒙主義の時代 から
ベラスケス、ルーベンスの作品の後
カラヴァッジョの「音楽家たち」が見えてきました
やっとポスターや宣伝ではない本物です
見るのも最初で最後になるだろうこの作品
一番長く見てました
フェルメール「信仰の寓意」

フェルメールの作品は小さいのが多いのにこの絵は大きく
しかも珍しく寓意画であるとのことで貴重な絵のようです
そういえば、フェルメールの作品は生活感のある絵ばかりですよね
レンブラント「フローラ」
ビッグネームが続きます
「フローラ」と言えばウフィツィ美術館にある
ティッツィアーノの作品があまりにも美しいので
比べてしまって申し訳ないんですが
ちょっと地味な印象でした
ニコラ・プッサン「足の不自由な男を癒やす聖ペテロと聖ヨハネ」

プッサンはフランス人なのに生涯のほとんどを
ローマで過ごしていたので
お墓もローマのルチーナ教会にありましたね
ベルニーニの作品を見るために訪れたルチーナ教会で
プッサンのお墓を見付けて驚いたのを覚えています
プッサンのこの作品はラファエロの影響を強く受けているようで
構図も、色彩もヴァチカンの「アテネの学堂」に似てます
この絵の舞台はエルサレムの神殿入口です
私はこの登場人物の服の色の組み合わせが大好きなんです
ブルー✕イエロー グリーン✕グレー エメラルドグリーン✕ピンク
ブルー✕山吹色 グリーン✕オレンジ いいわね~
ラ・トゥール「女占い師」

私の知っているラ・トゥールの作品はルーブル美術館にある
「いかさま師」と「大工の聖ヨセフ」
作風の異なる二つの作品はとても素晴らしく
今回メトロポリタン美術館展で彼の作品を見ることができるのを
とても楽しみにしていました
占いをされている青年と騙している3人の女性の
表情、目線にその場で見ているような臨場感を味わえます
カラヴァジェスキの一人としても名前を知られている
ラ・トゥールですが確かにこういう風俗画も光と闇の対比を
描いた作品もカラヴァッジョの影響を受けたのがわかりますよね
この作品を日本で見ることが出来たのは本当に嬉しいことです
フランソワ ブーシェ「ヴィーナスの化粧」

この作品は見るからにロココで私の好みではないんですが
あのポンパドール婦人のお気に入りの画家ということで
ちょっと興味を持ちました
マリーアントワネットの専属画家をしていた女性画家
エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブランの
「ラ・シャルトル伯爵夫人」の次に展示されていた
マリー・ドニーズ・ヴィレール
「マリー・ジョゼフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ」

ル・ブランに続く18世紀の女性画家の作品です
そういえば、ルネサンス、バロックと有名な絵の画家は
男性ばかりでやっと女性が登場してきたんですね
Ⅲ 革命と人々のための芸術から
ジョゼフ・マロード・ウイリアム・ターナー
「ヴェネツィア サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む」

ターナーも来てました
しかも、ヴェネツィアのサルーテ聖堂からの景色です~
ドゥカーレ宮殿、サンマルコ広場の鐘楼 右手に描かれているのは
サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会でしょうか?
サルーテ聖堂は運河の先端にあるので右手に建物は無いはずなので
実際のヴェネツィアと少し変えて描かれているようですが
とても美しく描かれてます
黄金が絵の中に散りばめられているので輝いています
この絵もとっても素敵です
後は印象派の絵が続いて展示は終ります
私がニューヨークのメトロポリタン美術館に行ったのは
もう30年前も前
そのときは印象派の絵画が大好きだったので
印象派の作品のみを見て回ったのを覚えています
印象派以外にも、素晴らしい作品があったのに
その時は見向きもしなかったのが悔やまれますが・・・
年とともに好みも変わってくるので仕方ないですね
今回はメトロポリタン美術館のヨーロッパ絵画展示室の
改修工事(屋根と天窓を改修しているらしい)なので
本来なら門外不出の作品が日本に来ることができたようです
(工事中も日本出張で荒稼ぎ?
やるなメトロポリタン美術館! なんて思ってませんよ )
とってもありがたいですね。チャンスがあれば東京にも見に行きたいな
いや 早くイタリアやフランスに行ける日が来て欲しいです