GPSはもともとアメリカの軍事衛星です。
カーナビや携帯電話などいろんなところでGPSが使われていますが、アメリカ軍に使用料を払っているわけではありません。
したがって、アメリカ軍の考え1つでGPS電波を利用できなくすることが可能です。
それに備えて、ロシアやEUでは、GPSが利用できなくなっても独自の宇宙測位システムが使えるようにと、それぞれGLONASS,Galileoを構築しようとしていますが、膨大な予算が必要なこともあって、現状では、GPSの補完システムとしての利用はともかく、まだまだ独自のシステムだけでは使えるようになっていません。

日本などは最初からあきらめてしまって、計画そのものが補完システムの準天頂衛星3機だけです。

現在、飛行機、船や自動車の位置決定や、測地測量や新たな建設物のための測量など、地球上の位置を知るための手段としては、ほとんどすべてがGPSの恩恵に浴している言っても多言でないでしょう。

日本のように地殻変動が激しいところでは、地殻変動や津波の研究にも欠かせない物です。また地球上のものだけではなく、人工衛星の位置決定にもGPSは使われています。

位置だけでなく、正確な時刻の情報を得るためにもGPSが利用されています。さらには電波伝播の遅延を利用して、天気予報にも利用されていますし、電離層研究にも使われています。

それらすべてがアメリカ軍の支配下にあります。今すぐにアメリカ軍がGPSの利用を世界的に中止するということはないでしょうが、本当にこのままでいいのか、きちんと考える必要があると思います。