私は、地元上海の地下鉄に乗る時、よく人に席を譲ります。
年配の方や妊婦さん、小さいお子さんが自分の席の近くにいたら、
「席をどうぞ」と声をかけ、もし相手に「お姉さん、いいですよ。大丈夫ですよ。」
と言われた時も、「私、もうすぐ降りるからどうぞ」と、説得したりもします。
たまに、目の前の人が妊婦さん?それともおデブさん(失礼)?と判断しづらい時は、さすがに遠慮しますが、他人に席を譲ることは、私の中で、ごく自然で当たり前のこと。
他人からの「ありがとう」がほしいからではなく、周りに席を譲る人がたくさんいて、自分もそういう人になりたいと思ったからです。
もちろん、中国ではマタニティマークというものは存在せず、日本では、妊婦さんは
マタニティマークがもらえることを知って、妊婦さんに優しい国だな〜と感心しました。
街や電車の中で、カバンにさりげなくピンク色の可愛らしいマタニティマーク
をつけている女性を見かける度、「羨ましい〜幸せだな」と憧れていました。
そして、去年、とうとう自分もその一員となり、区役所からマタニティマークを交付され、もちろん、早速カバンにつけました。
でも、今改めて振り返ってみると、マタニティマークって、時には扱いにくいものだな〜と思いました。
妊娠初期の頃は、食べつわりのため、吐きげはそれほどひどくなかったし、
お腹も出ていなかったので、電車に乗る時はいつもマークをカバンの中に入れました。
会社でも同じ。妊娠発覚した後、課長には早めに報告したのですが、
安定期に入るまで何が起きるか予測できないので、
最初の何ヶ月は会社に着いたらすぐ、周囲に見られないようマークを隠しました。
そして、やっと安定期に入り、お腹が膨らんできて、体がしんどく感じ始めた頃は、
通勤時にマークを隠さすことをやめました。けど、実際に席を譲られた回数は、
手で数えられるぐらいでした。しかも、譲ってくださった方、ほとんど女性。
だって、朝の満員電車は、人が多すぎて、席を譲るどころか、動きすらできません。
けど、私が利用する電車は、通勤の朝でもさほど混んでいない線路なのに、
優先席のある車両から乗っても、サラリーマンのお兄さんやおじさんばかり座っていて、大きなお腹を抱えていた私はまるで透明人間。
下を向いてずっと携帯をいじってる人、
睡眠不足で爆睡している人、
あとは目の前の私が見えない人でしょうか。。。
最初は「うん?」と結構戸惑いました。
働く妊婦に冷たい国?知らない人に声かけることが恥ずかしい?文化の差?
でも、何となく、目の前のサラリーマンたちの疲弊してる姿が、答えのように感じました。
日々の仕事で疲れていて、心の余裕がだんだんなくなり、周りへの関心も薄れていきます。まあ、そういう現状だから、マタニティマークが配布されているのかもしれません。
一見、妊婦さんに優しいマークですが、いざ付けてみたら、
なぜかちょっとモヤモヤの気分になっちゃいました。
いつか日本でも、何も深く考えずに、席を譲り合う時代が来るといいな!