今日のトップニュースだった奈良の事件。

なんとも痛ましい事件でした・・・


子供が被害者になったり加害者になったり・・・

最近の話題は明るいものがありません。


ただ子供たちが家庭生活にとても苦痛を感じていることが多いように見えます。

育児放棄や孤立化・・・

様々なマイナスな事柄が子供たちに襲い掛かっているように思えて悲しいです。

おとなの理屈のひずみが子供たちに大きな影響を与えてしまうことを私たちが認識しておかなくてはいけないなと・・・


もっと言い換えれば・・・

子供を育てることは食べさせて着るものを着せて・・・

それだけが親の役目ではないと感じています。

そこに愛情やしつけがなければ親子ではないと。


正直私も今の仕事してみて思うのは昔に比べて親子関係の希薄さをしみじみ感じます。

大人の年齢に近くなってもまだまだ今の若い人たちは親の愛情を必要としています。

例え20歳を過ぎても困難や苦痛にあえぐとき、親に抱きしめられることを望んでいるのです。

彼らには昔とは違い、生きることへの不安や将来への自信のなさがプレッシャーになっています。

先が見えない・・・

これは彼らが誰しも抱えている悩みかもしれません。


私たちの年代以上の人たちにとって社会に出ることは自由になることでしたし、大人になればできることもたくさんありましたし、未来も明るかった。

でも今は大人と子供の境もあいまいだしまして生きることがとても難しいテーマにさえなっています。

将来が明るいと思えるのはほんの一握りの人でしょう。

あまりに日本の社会は混沌としていて生きるルールさえ分からない。


でも残念ながら・・・

誰かが今の社会を根底から変えてはくれません。

自分たちで一つ一つ不安や苦しみを取り除いていかなくてはいけません。

もちろん一人でできるものではありませんよね。

だからこそ、両親も必要だし友人が必要だし教師が必要なんです。

一人で抱え込んでしまう前にSOSを出して助けを求められる場所や人が大事なんですよね。

大人はいつもそのSOSを受け止める用意をしなくてはいけない。

そして子供たちは勇気を持って殻を破らねばならない。


今回の事件を見ていて家庭の絆が見えない気がして事件を起こしてしまった彼は孤独だったのだろう。よい子を演じていたのかもしれない・・・

よく考えてみれば16歳にもなれば無邪気なままでいるはずがないことをご両親も考えてやらねばならなかったのではないか・・・。

かつて自分がそうだったように・・・