【愛してます/PSG】
タイトル「愛してます」ってなんだよ(笑) I LOVE YOUじゃないのかよ(笑)
って思いながら再生してから十数年。未だに鬼聴いてます。
今ではジャンル関係なく多くの人に知られ、夏フェスでも定番のこの曲「愛してます」
タイトル含めPSGの直球じゃないところが存分に出ており「らしさ」がめちゃくちゃ良い仕事をしてベタベタじゃないラブソングに仕上がってます。
内容はPSG各々の昔の恋愛に関するマイクリレー。
1曲を通して内容に統一感が無いところが好きだったりします。
特に好きなバースがS.L.A.C.K.の後半のバースです。
「A.M. 3 深夜 彼女の待つClubへ
SurpriseなくらいにオシャレなShirtにIron
HipHop brandじゃ子供過ぎるから
親父がMama落としたときこれ着てったって」
私の感想としては「こんなに可愛らしい表現ある?!」でした。
・彼女に会うのにヒップホップブランドじゃ子供すぎるって感覚
・親父がママを口説いたときに着ていたラルフローレンのシャツを借りるところ(自分でアイロンまでしてます!「洗濯物干すのもヒップホップ」の先駆け感もある生活感ありまくり名ライン)
・その後、酔っぱらいに酒をかけられて「勘弁してくれよ」っていうスラック節
この一連の流れ含め、めちゃくちゃ好きです(笑)
ゴリゴリのアンダーグラウンド全盛期だったあの日本語ラップ界隈で、こんなにサラッと「父さん母さん」の事をリリックに入れるラッパーは当時PSGぐらいなものでした(偏見)
でも、そんなところも心底良い…
どんなトピックを選んでもかっこいいんです、PSGは。
ちなみに、最初のイントロの痴話喧嘩は映画「アイデン&ティティ」のワンシーンで、銀杏BOYZ峯田が麻生久美子に叩かれるシーンです。
【アイデン&ティティ 予告編】
実はEccyの隠れ名曲マイクリレー「愛の証言」でもサンプリングされたりします。
当時のヒリヒリした時代感を思い出させてくれる映画です。
ちなみにこの「愛してます」には元ネタがあり、その後なんと原曲のアーティストとコラボまでしてます。
【I wish/ORIGINAL LOVE】
元ネタはオリジナルラブの「I wish」。
所々で「ここサンプリングしたんだ!」って箇所がわかりやすくとても楽しめます。
その後、10数年の時を経てコラボが実現。
【ORIGINAL LOVE - グッディガール feat. PUNPEE (Love Jam Ver.)】
「愛してます」の後日談?的な匂わせもあるPUNPEEのバースは必聴です。
そんなPSGの名曲が収録されている1stアルバム「David」
「何だこのラップ!?」「何だこのトラック!?」「何だこのスキル!?」
って文面で当時サイト等で紹介されていましたが私の感想も本当にこんな感じでした。
今でこそ有名になったPSGメンバーですが名盤「David」これからも度々CDラックから取り出して再生したいものです。