イスラーム神秘主義哲学とジハード自爆攻撃における「無私」の思想。
アラブ人の偉大な哲学者であるイブン・アラビーは「存在一性論」を唱え、全宇宙には唯一の存在しか無く、多くのものが存在するように見えるのは表面的な現象にすぎないとした。
ペルシア人のスフラワルディーは世界は鏡に囲まれた1本の蝋燭のようなものだとした。
本当は1本の蝋燭が鏡に写った蝋燭がまた他の鏡に写る過程を通じて無限に多くの蝋燭として現象する。
イブン・アラビーとスフラワルディーの哲学を統合したのがイラン人のムッラー・サドラーである。こうした哲学においては私的な個人の存在は超克される事になる。
イランの首都テヘランには一人で住むようなマンション、アパートは存在しない。地方から出て来た学生は3人で3LDKの部屋を借りて住む。テヘランは人間が孤独になりえない大都市である。
イスラーム世界は個人が孤立しえない共同性が支配する世界である。
