ブログ投稿2日目です。今回は何を記事にしようかな~と考えていたのですが、記憶が薄れる前に採用1年目に持ったクラスについて記録しておこうと思います。



【初めての学級担任】


採用1年目。入学式で初めて自分のクラスの子ども達と出会った時の感動は今でも忘れられません。

辛い採用試験の勉強を乗り越え、ようやく学級担任になったんだ!という達成感と、これからやってやる!という気合いと自信に満ちていた時期でしたね。


1学期は本当に楽しく、充実した日々でした。


多少の生徒指導はあったものの、学年の先生方にも助けて頂き、クラスはとても安定していました。


どちらかというとこの時は学級経営よりも膨大な量の事務作業や職員との人間関係に苦労していて、クラスにいることが唯一の心の安らぎでした。


生徒たちも気さくに話しかけてくれて、教師ってほんとうに最高の仕事だな!って思ってました。


今思うと若いから生徒が親しみやすかっただけなんですけどね(汗)


しかし2学期に入るとそんな日々も一転、苦悩の日々が始まります。





【波乱の2学期】


2学期にはクラス単位で動く行事が2つあります。


1つは体育祭。もう1つは合唱コンクール。


体育祭は本当に良い形で終わりました。今思えば体育祭はもともと運動能力のある子がどれだけクラスに揃っているかで勝負が決まるので、担任の力は関係ありません。


しかし、私は勘違いして、きっとこのまま合唱コンに進めば金賞をとれるに違いない!と何も準備をしないまま合唱コンに突入していきました。


そうして始まった合唱コン。まずはじめに問題が起こりました。


男子がほとんど歌わない・・・。


しかし私は「どうせそのうち歌うだろう」と油断して、そのまま放置していました。これが後に最悪な結果を招きます。


やる気のないグループを放置しているとどんなことが起きるのか?今度はやる気のある子たちがやる気をなくし、ついにクラスの女子達が私を攻撃し始めます。


「こうなったのは先生のせいだからね!」


「もう無理でしょ。合唱コンはボイコットするから!」


「たとえ金賞とれたとしても、あんたには一切さわらせないから!」


結局合唱コンでは賞にはかすりもせず、こうして私のクラスはどんどん崩壊していきました。


ここからは本当に悲惨でした。授業中の私語、立ち歩き、いじめ、器物破損などが相次ぎ、こちらが注意しても反発を招くばかり。


そして、それらの行為を制御できない私はクラスの女子たちから総スカンを食らっていました。


【彼女たちに言われたことで印象に残っていること】


「あんた誰のおかげで仕事できてると思ってるの?私たちのおかげでしょ」


「お前がいるから学校つまらねーんだよ!」


「お前教師向いてねーよ!さっさとやめちまえ!」


・・・。今思い返してもこれだけ言われて、我ながらよく辞めずに続けられたな~って思います。


これはほんの一例で、10月ごろから約半年間は毎日罵声を浴びせられました。これはかなりきつかった。


そしてそんな状態で、クラスはどんどん荒れていきました。




【変化を起こした3学期】



2学期で崩壊したクラスは3学期に入ってもやりたい放題やっていきます。


私が問題生徒たちを指導しきれない状態を見て、他の生徒たちも好き放題やっていく。ほんとひどい状態でした。


ただ、このあたりから私の中でも変化が生じます。


「どうせあと少しでクラスも解散なんだから、やるだけのことはやって終わろう。」


何がきっかけだったか分かりませんが、こんな考えをするようになりました。


そこから先は戦いでした。問題行動は生徒から反発されてもためらわず指導していき、時には保護者からクレームが来たこともあったけど、それでも負けずに戦いました。


当然私への不満は増しましたが、目に見える問題行動は徐々に減っていきました。と言ってもまだまだひどい状態でしたが。


そしてもう1つこの時に私が身につけた術があります。それはどんな小さなことでも褒めること。


当時あの子たちは信じられないくらい私を攻撃してきましたが、今思うとかまってほしくて、認められたくて、そんな心情から生まれた行動だったのだと思います。


もちろん当時の私はそんなこと理解できなかったけど、ある時、たまたま私のことを攻撃してくる女の子が絵を描いていたので、ほんの一言褒めてあげたんです。


「いいね!上手じゃん!素敵だよ!」


彼女は次の日から「先生見て~!」と評価の良かったレポートや家庭科で作った作品などを持ってくるようになりました。


何となくそこに手応えを感じた私は、小さなことでもばんばん女の子達を褒めまくりました。


その結果、敵意むき出しだった女の子たちも私に対して少しだけ心を開いてくれるようになったのです。


もちろんまだまだ問題行動は多かったし、荒れてるクラスでしたが・・・。


そうしてほんの少しだけ手応えを感じ始めた時、クラスはもう解散の日を迎えていました。




【最後の学活】



3学期最終日。その日の最後の学活で、私は1人1人に廊下で成績表を配っていました。


そこで1人1人と短い話をして、ようやくこれで終わるな~なんて想いながら、1人1人丁寧に成績表を渡していきました。


そして最後の1人に配り終わったあと、教室へ入ろうとするとこんな声が聞こえてきました。


「ちょっと待って!先生まだ入ってこないで!」


その時のクラスの状況が状況だっただけに、当時の私には嫌な予感しかありませんでした。


「誰かが窓ガラスでも割ったか?それとも成績表の取り合いになって誰かが泣いたか?」


初任だったので、このあと何が起こるかなんて全く見通しも立たず、そうこうしていると、


「先生!入っていいよ~!」という声が聞こえてきました。


教室に入ると、突然死角から現れたクラスの子(私のことを嫌っていた)が折り紙で作った首飾りを私の首にかけ(正直この瞬間は、今までの復讐か何かで襲われたと思った笑)、他の子達がクラッカーを鳴らして私を歓迎してくれました。


そして学級委員の2人が前に出てきて、


「先生。1年間本当にありがとうございました!」


と花束と色紙をくれたのです。


私は生徒の前であるにもかかわらず、思わず涙を流してしまいました。


落ち着いて周りを見渡すと、教室中に華やかな飾り付けがされ、黒板にはクラス子たちからのメッセージが書かれていました。これをあの子たちが成績表を渡す短時間で準備するなんて・・・。


「その花束、俺らが少しずつ金出して買ったんだぜ!」


1年間で何度もとっくみあいをした男の子が言いました。


「先生、いっぱい迷惑かけてごめんね。いろいろ問題の多いクラスだったけど、先生のおかげで何とかやってこれた!」


私に何度も反発した女の子が言いました。


「教師ってのは辛いことばっかりの仕事だけど、この一瞬があるから続けていけるんだろうなぁ。」


なんてことを感じながら、最後にみんなで集合写真を撮って、怒濤の1年間は終わりました。












教員採用試験に合格し、夢を叶えた気になっていた私。



でも、それが勘違いだったってことを、初めて持ったクラスの子ども達が教えてくれました。




きっとあの1年間は私もクラスの皆も辛くて苦しくて、もう思い出したくもない1年間だったと思う。



もう2度とあんなクラスを作ってはいけない。



日々生徒と向き合い、生徒指導に力を注ぎ、みんなが楽しいと言えるクラスを作っていこう。



その想いが2年目となった今の私を支えています。



本当にたくさん迷惑をかけた。最低な担任だったと思う。



それでも最後の日にサプライズをして私を喜ばせようとしてくれたあの子たち。



これから先、どんなに経験を積んで、どんなに生徒との関わりが上手くなっても、



初めて担任として持ったクラスのあの子たちとの1年間は一生忘れられないと思います。



辛いことだらけだったけど、感謝の気持ちしかありません。