Dia 20 Reliegos

お一人で歩いていらっしゃるという、御歳81歳になる日本人女性の方にお会いした。

日本では、悲しいかな高齢者がぞんざいな扱いを受ける光景をよく目にするが、「ゆっくりとしか歩けないけれど」と穏やかに微笑まれるこの方を皆が敬意を持って接し、何か力になれたらと心を配る様子に胸打たれる。

「人間は愛されているという確信があれば何でもできる」というお話しから、この旅で感じている互いに挨拶し合うことの素晴らしさというものが、自身が一人ではないこと、そしてその存在を認める大切な一歩なのだと思えてならない。