数ある歌のジャンルの中で、私は声楽という分野の演奏をしています。

正直なところ、その世間における認知度は低く、首を傾げられることも少なくはありません。


それならばもう少し分かりやすく歩み寄ることを試みるべきなのかもしれませんが、心にないことはすぐに顔そして声に出てしまう私の性分。

気持ちのこもらない歌は歌いたくないと悩みながらも迎合できずに活動していました。


その様な中、劇団時代の先輩で海外でも活躍されていらした尊敬する方がこの度のリサイタルにお越しくださり、ありがたいお言葉をかけてくださいました。


『美しく本格的なプログラムに、逃げをつくらない真っ直ぐな心意気を感じました』


私はこれまでの道程が間違いではなかったのだと、救われるのを覚えた次第。


そして足を運んでいただいたお客様からも嬉しいお言葉を沢山お寄せいただき、とりわけ日本歌曲の分野に興味を持っていただけたという感想は嬉しいものでした。


あらためまして皆様の温かい励ましとお心遣いに心より感謝申し上げます。