佐藤季敦バリトンリサイタル『春の宵 花の酔』が終演いたしました。
ご来場いただいたお客様、
お力添えくださいました関係者各位に心より御礼申し上げます。
花盛りにも恵まれる中、皆様の温かいお心遣いとお力添えで、自身としても思い出深い公演となりました。
公演プログラムより
『本日は佐藤季敦バリトンリサイタルへご来場いただき、誠にありがとうございます。
本公演では自身における初めての試みとなります三部形式のプログラムをご用意いたしました。
一部には、研鑽の成果としてイタリア歌曲を。
続く二、三部には、昨年NYはカーネギーホールで行われましたリサイタルの再演として、日本の名歌、そして花にまつわる歌を集めてお届けいたします。
NY公演が決まってからの私は、思いもかけない好機に恵まれて嬉しさに胸を高鳴らせる一方、不安と緊張に震える毎日を過ごしていました。
両極端に揺れる心を励まし奮い立たせてくれたのは、応援してくださる方々の温かい想い。
そして決意を支えてくれたのは恩師からの「日本歌曲の世界観、音楽観の大きさを伝えてほしい」というお言葉でした。
時に市井の息遣いを優しい眼差しで、
時に超自然な幽玄の世界を、
そして時に森羅万象を切り取らんと哲学的に。
探るほどに趣きの深さに心を奪われる日本歌曲の世界。
美しい日本の音を、今年も花の笑みと共に巡ってまいりましたこの春の宵に咲かせることが出来れば幸いです』