数々の本番で歌ってきた『九十九里浜』は五百重波を儘ならぬ人生の苦悶に例えた、平井康三郎作曲による名曲です。

その舞台でもある九十九里に、今日は友人の主催する音楽教室の講師としてお邪魔していました。


小さな音楽家だからこそ子供扱いすることなく正面から向き合えればと、意気込みながらもどこか一抹の心配も拭えませんでしたが、その様な杞憂は海の泡と消え。


打てば響く柔軟さ。

真摯な眼差しと、真っ直ぐな歌声。

子供の魅力と可能性の煌めきは、私の小さな固定観念の世界を軽々と覆してしまいました。


素晴らしい機会に心よりの感謝をこめて。